魯迅言日記 2020/01/29 襟巻に顔包みたる車上かな

 今日は1月29日、水曜日です。佐井村の民宿宮野で朝を迎えました。28日の午後2時、アルサスで中村豊さんと別れたあと、民宿宮野にチェックインし、すぐに民宿の風呂に入りました。成田先生と風呂に一緒に入るのは初めてでした。2時半から、夕食時間の6時まで、部屋で日課をやりました。夕膳は、マグロとソイの刺身、銀タラ焼き魚、豚肉の煮つけ、ホタテの貝味噌バター焼き、鱈のじゃっぱ汁、大根漬物、佃煮、蕪漬け、イカの和え物、白菜ほうれん草のお浸し、等々でした。ビールで乾杯し、田酒を二人で六合五勺ほど飲みました。酔ってしまい、完食した段階で飲食を終えました。そのあと、二階の部屋で眠くなるまで日課の残りをやりました。眠ったのは、11時過ぎで、朝は6時半に起きました。

 今朝は8時15分に朝食に降り、鮭の焼き魚にタラコ一切れ、麩海苔の味噌汁にハムの目玉焼き、納豆、漬物、牛蒡の和え物の小鉢、そのほかでした。ご飯一膳で間食しました。8時45分に二階へあがり、9時40分まで残りの日課を28日分までやり終えました。民宿の宿代6500円を払い、10時少し前に土産をもらって、出発しました。そのあとで、下風呂の浅野食堂へ寄り、開店前でしたが、鮟鱇鍋定食を食べました。鮟鱇の刺身も初めて食しました。いい旅でした。

 

 今日の子規歳時は、「襟巻に顔包みたる車上かな」(明治30年)です。子規は日本記者時代、埃じみた紫色の毛糸の襟巻を愛用していたようです。季語は、襟巻です。

 えり‐まき【襟巻】
首のまわりに巻いて寒さを防ぐもの。首巻。季・冬。「毛皮の―」

 

 今日の魯迅箴言は、箴言130の11です。

 (原文)

 卑怯的人,即有万丈的愤火,

    除弱草以外,又能烧掉甚么呢?

 (発音)

 Bēiqiè de rén, jí yǒu wànzhàng de fèn huǒ,

 chú ruò cǎo yǐwài, yòu néng shāo diào shénme ne?

 (日本語訳)

 卑怯な人間が、万丈の怒りの炎を燃え上がらせようとも、

 弱い民草のほかに、何を焼き払えるというのか?