魯迅箴言日記 2022/07/22 うれしさに涼しさに須磨の恋しさに(明治28年、1895年)

 今日はお腹がぶよぶよすると訴える輝代さんを連れ、おひさまクリニックに行き、先生の所見は、やはり県病に電話することを勧められ、電話してもCTの予約は9月まで入っているとのことで、8月10日まで待つことになりました。日課と川柳の投句をやり、6時からのチェルノブイリ子ども支援ネットの総会に出ました。市民図書館に魯迅選集の貸出更新に行きました。この5年ほど、予約がひとつもないのには驚きです。日本に留学したことのある東洋でもっとも著名な文学者である魯迅の選集を借り続けているのは私一人ということです。

 今日の子規歳時は、「うれしさに涼しさに須磨の恋しさに(明治28年、1895年)」です。

 うれしい;形うれ・し(シク)①はればれと喜ばしい。こころよく楽しい。拾遺和歌集(雑春)「世の中に―・しき物は思ふどち花見て過ぐす心なりけり」。枕草子(257)「刺櫛さしぐしすらせたるに、をかしげなるも又―・し」。「優勝して―・い」「―・いニュースがある」②ありがたい。かたじけない。万葉集(19)「大宮を仕へ奉まつれば貴く―・しき」。大和物語「院の御消息のいと―・しく侍りて」。「相手の思いやりが―・い」③(俗に)かわいい。にくめない。
[広辞苑 第七版]

 涼しさ;すずしいこと。また、その度合。
[広辞苑 第七版]

 涼しい;形すず・し(シク)①ほどよく冷やかである。暑苦しくなくすがすがしい。ひんやりして気持よい。夏。万葉集(10)「秋風は―・しくなりぬ」。源氏物語(若紫)「すこし―・しき水の流れ」。「―・い風が吹く」②物のさまがさわやかである。すっきりしている。澄んで清い。源氏物語(常夏)「秋の夜の月影―・しきほど」。源氏物語(蓬生)「遣水かき払ひ、前栽の本立ちも―・しうしなしなどして」。日葡辞書「スズシュウ(立派に礼儀正しく)マウス」。好色一代男(2)「目のうち―・しく、おもくさ繁く見えて、どこともなうこのもし」。「―・い目もと」「鈴虫の―・い声」③心がさわやかである。煩いがない。さっぱりしている。源氏物語(若菜下)「身を捨てむもをしかるまじき齢どもになりにたるを、やうやう―・しく思ひ侍る」④いさぎよい。太平記(25)「事の賾おぎろ、実に思ひ切つたる体かなと、先づ―・しくぞ見えたりける」⑤厳としたさまである。きっぱりしている。恨の介「いづれも―・しく申されけるは、さも頼もしく聞えけり」。「―・く言い切る」⑥潔白である。無関係である。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「恐らく―・しい此の新七に無い難つけて暇出させ」
[広辞苑 第七版]

 須磨;①摂津国の歌枕。今の神戸市南西部の海岸の地。明石海峡を隔てて淡路島に対する。古く須磨の関が置かれ、在原行平ゆきひらの流謫地。海人・千鳥・月などとともに詠まれるほか、源氏物語の影響で不遇の身を嘆く歌にも詠まれる。のち源平古戦場。須磨の浦。②源氏物語の巻名。須磨に流謫した光源氏の生活を描く。③箏曲の一つ。八橋検校作曲の組歌。
[広辞苑 第七版]

 今日の魯迅箴言は、箴言130-85「年がら年中、人に悲憤と労働を強いる英雄たちは、」です。

 叫人整年的悲愤,劳作的英雄们,

    一定是自己毫不知道悲愤,劳作的人物。

    在实际上,悲愤者和劳作者,

    是时时需要休息和高兴的。

 年がら年中、人に悲憤と労働を強いる英雄たちは、

 みずからはきっと、悲しみ憤ることも、働くことも、露知らぬ人間だろう。

 現実にあっては、悲しみ憤り、働く者たちは、

 つねに休息と喜びを必要とするのだ。