今日の魯迅箴言「子女是即我非我的人」

 今日の魯迅箴言は「子女是即我非我的人」(わが子とは、私にして私ではない人間であり)です。
 「子女是我非我的人,
   但既己分立,也便是人类中的人.
   因为即我,所以更应该尽教育的义务,交给他们自立的能力;
   因为非我,所以也应同时解放,全部为他们自己所有,成一个独立的人.」
 これの日本語訳はこうです。
 「わが子とは、私にして私ではない人間であり、
  しかし、すでに分かれて存在する以上、人類のなかの一人でもある。
  私であるからには、教育的義務を尽くして、
  彼らに自立する能力を与えねばならない。
  私でないからには、同時に解放して、すべてを彼ら自身にまかせ、
  一人の独立した人間にしてやらねばならない。」
 私は26歳のとき初めて父親になり、36歳までに4人の子の父となった。この36年間、父である私は、私の子と父である私の関係とその存在に悩み続けてきた。魯迅のこの「我々は今、どのようにして父親になるか」の文章にもっと早く出会っていれば、わが子をもっと早く解放して、もっと優れた一人の独立した人間にしてやれたのではないか、と少しく後悔している。