2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

魯迅箴言 15

魯迅箴言 15 前節(14)で魯迅は、「マンネリを打破するためには、思い切って新しいことを導入するか、はたまた、古きに倣い初心にかえってやり直すしかない」と言っている。 曾经阔气的要复古,正在阔气的要保持现状,未曾阔气的要革新。大抵如是。大抵!…

魯迅箴言 14

魯迅箴言 14 同是不满于现状,但打破现状的手段却大不同・・・一是革新,一是复古。「同じく現状に不満でも、現状打破の手段は大いにことなる。ひとつは革新、ひとつは復古。」(今の日本には、アベノミクスの外套を着た復古だけがあり、現状打破のための…

魯迅箴言13

魯迅箴言 13 「用玩笑来应付敌人,自然也是一种好战法,但触着之处,须是对手的致命伤,否则,玩笑终不过是一种单单的玩笑而已。」 「傀儡で敵をあしらうのは、ひとつの有効な戦法だが、その突くところは、必ず相手の致命傷でなければないらい。さもなくば…

魯迅箴言 12

12 卑怯的人,即使有万丈的愤火,除弱草以外,又能烧掉甚么呢?「卑怯な人間が、万丈の怒りの炎を燃えあがらせようとも、弱い民草のほかに、何を焼き払えるというのか?」(卑怯で、臆病な人間がいくら怒りの炎を燃えあがらせようとも、燃やせるものといっ…

寺山修司 ホケットに名言を

1 今すべてが一変してはならぬという法は、ないではないか。 (ドストエフスキー「罪と罰」) 2 ウラジミール じゃあ、いくか? エストラゴン ああ、いこう。(しかし、二人はうごかない。幕) (ベケット「ゴドーを待ちながら」) 3 われわれはじぶんた…

今日の魯迅箴言11~

11 勇者愤怒,抽刀向更强者;怯者愤怒,却抽刀向更弱者。不可救药的民族中,一定有许多英雄,专向孩子们瞪眼。这些孱头们!「勇者が怒れば、刃を抜いてより強い者に立ち向かう。臆病者が怒れば、刃を抜いてより弱い者に向かっていく。救われぬ民族には、きま…

チェルノブイリ原発事故を思う

今日は1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故のことを思い出し、2011年12月28日の日記を再録してみます。 2011年12月28日;チェルノブイリ原発のオオナマズ 2002年の7月にチェルノブイリ原発を訪れ、あの1986年4月26日に核暴走した原子炉とそれを覆う石…

魯迅箴言9~11

9 对手如凶兽售时就如凶兽,对手如羊时就羊!那么,无论什么魔鬼,就都只能回到自己的地狱里去。「相手が猛獣のようなら、猛獣のように、相手が羊のようなら羊のように振る舞うのだ!そうすれば、いかなる魔鬼(まもの)も、みずから地獄へ引き返すほかはあ…

良一の提灯

北狄にねぶたのことを4回書いた。 362号(2013年3月)「精三老人のねぶた」(47枚) 363号(2013年6月)「ねぶた師平蔵」(45枚) 364号(2013年9月)「バトンタッチねぶたっ子」(30枚) 365号(2013年12月)「昌平のねぶた下絵」(28枚) この4作で150枚の…

三田文学の同人誌評でとりあげられる

北狄同人の青柳隼人さんから三田文学の2014年春季号の新同人雑誌評でとり上げられていると連絡がありました。なんのことかよくわからないので、三田文学のホームページを開いてみると、とり上げられたのは北狄に載せた小説ではなく、文ノ楽の14号に載せた「…

魯迅箴言6~8

6 天下本无所谓闲事,只因为没有这许多遍管的精神和力量,于己于人是不是便只好抓一点来管,为什么独抓一点呢?自然是最和自己相关的,,,「世間には、いわゆる閑事(どうでもいいこと)など存在せず、ただあれこれ首を突っ込む気力も力もないため、ある一…

19日の祝賀会まで一週間

昨日は青森ペンクラブの総会でした。収穫がいくつかありました。一番は、古川壬生さんと会うことができ、彼に「エイメイと壬生」をいちばんたいせつに思っていると告げることができたことです。それに、元副会長の吉田和平さんが元気であったことも嬉しかっ…

魯迅箴言3から5

3 同是人类,本来决不至于不能互相了解,但时代国土习惯成见,都能够遮蔽人的心思,所以往往不能镜一般明,照见别人的心了。「ともに、人類、お互いに理解できないはずはない。だが、時代や国土、慣習や先入観が、人の心を蔽い隠し、鏡に映るようにはっきり…

イエイツの「恋人のなげき」

今日はイエイツ(イェーツ【William Butler Yeats】;アイルランドの詩人・劇作家。国民文学復興に貢献。詩集のほか、戯曲「キャスリーン伯爵夫人」など。民族的題材を扱い、日本の能も活用した。ノーベル賞。(1865~1939))の詩「恋人のなげき」を勉強する…

魯迅箴言 1~2

今日から魯迅箴言を再開する。 1 世界决不和同死,希望在于将来的。「世界が私とともに滅ぶことはありえず、希望は未来にある。」(将来への希望を捨てることなく、諦めることなく努力を続けなくてはならない。) 2 地球上不只一个世界,实际上的不同,比…

辺見庸「ゆで卵」から

辺見庸「ゆで卵」から 俺は今夜最後のゆで卵の殻を、爪の跡一つ残さずにすべて剥き終えていた。 殻よりよほど肌理細かな自身の皮膚がぬめりを帯びて、鏡面みたいに俺やケイコの影をぼんやり映している。ケイコは再びシャワーを浴びて寝じたくをしている。親…

イエイツの「女ごころ」

朝からの小降りの雨がやみそうだ。どんよりと外は曇っている。 女ごころがわからない。女が書けない。 イエイツの詩を読んだ。 「女ごころ」 あわれ祈祷(いのり)と安息(やすみ)に充ちたりし 小部屋もいまや要あらず、 かの君はわれを暗處(くらしょ)に…

辺見庸の「ゆで卵」を読む

今日は朝から雨模様なので辺見庸の「ゆで卵」を読んでいます。 これが、地下鉄サリン事件に遭遇した辺見庸の実体験に基づく小説だと思わなかったが、とても不思議な小説だった。

服部先生を思い出し、新しい一歩を踏み出す

昭和29年創刊の文学同人誌「北狄」は今年に60周年を迎えた。4月19日に祝賀会をやることになり、打ち合わせもやって、準備を進めている。午後4時から「ラプラス青い森」で60周年記念号の北狄366号の合評会をやり、そのあと午後6時から祝賀会があります。 私…

安全で、住みやすいまちをどうつくるのか(防災・環境対策)

Q6-5.安全で、住みやすいまちをどうつくるのか(防災・環境対策) 日本はいま、原発や原発から発生する放射性廃棄物といかに共生するかの岐路に立たされています。電事連や財界はもちろん、政府や立地自治体の再稼動をめぐる動きを見ていると、福島第一…

北狄366号(60周年記念号)が完成

今朝、4月1日に北狄366号(60周年記念号)が届きました。発行日は3月25日となっていました。366号は138頁の大部となった。17人同人中、12人が執筆している。私は思いっ切って、震災前の中国赴任時代の『長春物語』(121枚・31頁)を発表した。これまで北狄…

福放射性廃棄物(核のゴミ)をどうするのか?

Q6-4.放射性廃棄物(核のゴミ)をどうするのか? 小泉純一郎元首相や細川護煕元首相が声高に「原発ゼロ」を叫ぶのは、日本には原発で生じた使用済み核燃料の最終処分場がないからです。自国の原発から出る使用済み核燃料を再処理して高レベル放射性廃棄…