2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

床屋賃をケチる

今朝の車の中で、女房とこんなやりとりがあった。 「きのう、翔(三男)に見苦しいから、髪を切れといわれた」 ほんとうは、そのあと、女房に仕事から帰ってきたら、髪を切ってほしいと頼むつもりだったが、断られるのが嫌で、言うのをやめた。 「2千8百円…

今日の箴言「近来有一句常谈」

今日の魯迅箴言は「近来有一句常谈」(近頃よく口にされる言葉)です。 「近来一句常谈、是「旧瓶不能装新酒」。 这其实是不确的。 旧瓶可以装新酒、新瓶也可以装旧酒、・・・」 これの日本語訳は次のようである 「近頃よく口にされる言葉に、『旧瓶に新酒…

今日の箴言は「无破坏即无新建设」

今日の魯迅箴言は、「无破坏即无新建设」(破壊なくして建設なし)です。 「无破坏即无新建设、大致是的、 但有破坏却未必即新建设。」 これの日本語訳は次のとおりです。 「破壊なくして建設なし、とはおおむねそうだろう。 だが、ぶち壊したからといって、…

アンゲロプロスの死

昨年、4月23日に「伝説の詩人佐々木英明と幻のロックシンガー古川壬生のジョイントコンサート」をプロデュースした。 この日、新町の旧おきな屋ホールの舞台設営や座席のセットから音響照明まで元天井桟敷で活躍した佐々木英明の指示で高校の同級生たちが…

今日は一月最後の土曜日

大雪に見舞われている青森は近所の人たちが悲鳴をあげているくらい雪と向き合って生活している。一人暮らしの老人世帯は大変だ。とくに病気をかかえ、半ば寝たきりに近い要介護者は悲惨で深刻だ。とくにここ数日の冷え込みは厳しい。石油がなくなれば終わり…

今日の箴言は「有些改革者」

今日の魯迅箴言は、「有些改革者」です。 「 有些改革者、是极爱谈改革的、 但真的改革到了身边、却使他恐惧。」 これの日本語訳はこうです。 「改革者たちは、やたらと改革をかたりたがるが、 真の改革が身に及ぶと、きっと怖気づくに違いない。」 政治家は…

孔子は本気で日本へ行くことを考えたのだろうか

論語の公冶長第五の7章に次のような一節がある。「子曰、道不行。乗桴浮于海。従我者其由與。子路聞之喜。子曰、由也好勇過我。無所取材。」 子曰く、「道行はれず。桴に乗りて海に浮ばん。我に従ふ者は其れ由か。」子路之を聞きて喜ぶ。子曰く「由や勇を好…

今日の魯迅箴言は「不满是向上的车轮」です

今日の魯迅箴言は「不满是向上的车轮」です. 「不满是向上的车轮、 能够载着不自满的、类,向人道前进。 多有不自满的人的种族、永远,前进、永远有希望。 多有只知责人不知反省的人的种族、祸哉祸哉!」 この箴言の日本語訳はこうです。 「不満は、向上の車…

孔子の子孫は北京大学教授

今年は孔子の論語のブームになるような気がしている。三月には孔子の生涯を小説とした本が出版される。また、中野孝次の名著『中野孝次の論語』の復刻版が新書版として出版された。 そんなとき、1月26日の毎日新聞の「木語」に、現代の孔子は「無礼」とい…

「动植之间」に中間物があるように、人間も進化の過程の一中間物

今日の魯迅箴言は、「动植之间」(動物と植物の間)です。 「动植之间、无脊椎和脊椎动物之间、 都有中间物、或者简直可以说、 在进化的链子上、,一切都是中间物。」 これの日本語訳は以下の通り。 「動物と植物のあいだ、また無脊椎動物と脊椎動物のあいだ…

丸谷才一の『墨いろの月』について

青柳さんからいただいた『文芸春秋・短篇小説館』によって短篇小説の書き方について勉強してみることにする。 今日は、丸谷才一の『墨いろの月』について冒頭を書き写してみる。「翻訳者の朝倉は、ゆきつけのレストラン兼バーの若いマスターから、人間ドック…

魯迅の『野草』の「題辞」について

今日は、魯迅の『野草』の冒頭にある「題辞」の一部を学習します。 「沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとするとたちまち空虚を感じる。 過ぎ去った生命はもう死滅した。私はこの死滅を慶ぶ。それによって、かつてそれが生存したことが分かるか …

孔子と魯迅に学ぶ日々

竹内好に中国語と魯迅について学ぶように諭されて40年が経ち、ようやく魯迅生誕130年の去年から中国語と魯迅に向き合えるようになった。 私は一昨年、還暦を機に偶然の縁で、中国の長春の大学へ日本語教師として四カ月余赴任する機会を得た。一週、十コ…

今日の箴言は「回复故道」です。

今日の箴言も、当たり前と言えば、当たり前なのですが、なかなか意味深い、考えさせられる内容です。 「回复故道的事是没有的、一定有迁移.、 维持现状的事也是没有的、一定有改变。 有百利而无一害的事也是没有的、只可权大小.。」 これの日本語訳はこうで…

今日の箴言は「同是不満于現状」です。

いまの現状に多くの人が不満に思っています。今日の魯迅箴言は、「同是不満于現状」です。革新の私は圧倒的少数派で、多くの人たちが橋下派の復古のようです。され、歴史の評価はどっちに転ぶのでしょう。 「同是不満于現状、但打破現状的手段却大不同… 一是…

酸ケ湯温泉と城ヶ倉大橋

日曜日の午後、東京の友人夫婦と酸ケ湯温泉に行った。暮れからの大雪が峠を越え、三日ほど前から風は冷たかったが天気がよく、特に昨日は風もなくめぐまれた雪回廊見物日和だった。カバは三日連続で友人と会うことになったが、昨日はそのシメの小旅行だ。最…

「小説を書こう」講座が青森中央学院大学で最終回

1月20日は記念すべき日となった。青森中央学院大学の「小説を書こう」講座の最終回の宮園功夫講義の日だ。その日、午後5時前に駅前で合流した私と佐々木英明は、宮園氏とともに八甲田山の麓の大学へタクシーで直行。受講生は年があらたまったせいか、2…

中野孝次の「清貧の思想」

ドイツ文学者で作家の中野孝次は、「清貧の思想」という本を書いている。中野はおそらく孔子の「論語」に学び、「清貧のすすめ」を説いたのだろう。 この本がでたのが1992年のことだから、93年の頃だろうが、小学校のクラス会の時に、「貧乏でもいいか…

今日の箴言は「揶揄(からかい)で敵をあしらう」です

今日の箴言は、日本語訳を示します。 「揶揄(からかい)で敵をあしらうのは、ひとつの有効な戦法だが、 その突くところは、必ず相手の致命傷でなければならない。 さもなくば、揶揄はただの揶揄に終わろう。」 相手に致命傷を与えるような揶揄とは、いった…

三田文学の同人雑誌評でとりあげられる

文芸誌「文学界」に同人雑誌評があった。服部進先生が編集長の時代から北狄が発行されれば毎号3部ずつ送っていた。私は301号から357号まで中国時代に2号だけ欠作したが、55作発表してきた。 文学界の同人雑誌評がたしか2008年でなくなった。それを引き継い…

今日の箴言は「勇者憤怒」

「勇者憤怒、抽刃向更強者、 怯者憤怒、却抽刃向更弱者。 不可救葯的民族中、一定有許多英雄、 专向孩子们瞪.眼。 这些孱头们!! 」 「勇者が怒れば、刃を抜いてより強いものに立ち向かう。 臆病者が怒れば、刃を抜いてより弱い者に向かっていく。 救われぬ…

才能のなさを嘆くな

昨日、9条の会に遅れて参加した。雪のためバスが来ないのと、家を出るのが遅かったせいで、だいぶ遅刻した。真向かいに座っていたのが北野岸柳さんだった。すこし痩せたが、だいぶよくなったようだ。やさしい笑顔をみせてくれた。21日の午後、蟹田を訪問…

今日の箴言は「卑怯的人間」

ときどき、考えることがある。自分は卑怯な人間なのではないか、と。でも、自分は卑怯な人間にはなるまいとして、これまで生きてきたと自負している。なのに何故、自分は卑怯なのではないか、と思ってしまうのだろうか。 これまで何度となく失敗してきたし、…

女房の愚痴

年金生活を始めて一年がたった。この一年、三男の就職、次男のところの孫の幼稚園の入園、長男のところに孫の誕生、娘の結婚式、甥の結婚式、長男の一時帰国、これに毎月の生活費の赤字補填などで退職金の残り半分を取り崩した。 年が明け、少ない預金の取り…

今日の箴言「儻是狮子」(もし獅子なら)

今日の箴言は、太っている自分がライオンなのか、豚か羊なのか、それを自ら問うてみよというのである。 「徜是狮子,自夸怎样肥大是不妨事的, 但如果是一口猪或一匹羊,肥大倒不是好兆头. 我不知道我们自已觉得现在好像是什么了?」 「もし獅子なら、どんなに太…

北狄の合評会は楽しい

6時から千成寿司で始まった北狄の合評会は楽しいものだった。詩を投稿してくれた佐々木英明が合評会に参加してくれたのが、何とも座を盛り上げてくれた。 「縄文孤愁」の青柳隼人さんが欠席なのが残念であった。学習塾経営の桜田孝司も不参加で、この二人の…

魯迅の「故郷」の続き

魯迅の「故郷」の続きです。 ― 父はそれを許した。私も嬉しかった。前から閏土の名は耳にしていたし、私と同じ年頃なこと、閏月生まれで、五行に土が欠けているので、彼の父親が閏土と名づけたことなど知っていたからである。彼はわなをかけて小鳥をつかまえ…

『詩経』と『万葉集』にみる民衆の違い

ここに中国の『詩経』と日本の『万葉集』の大きな違いがある。『詩経』の詩篇のなかでは、民衆の搾取者に対する怒りはきびしく、『万葉集』には民衆のそうした怒りや哀しみの歌はあまりない。 民衆の生活をこのような窮乏に陥れたのは、必ずしも搾取のみでは…

万葉集と詩経

孔子の論語の勉強をしていて、調べることがあって白川静著「詩経-中国の古代歌謡」を読んでいる。 この本によれば、人類の歴史がその黎明期をむかえるころにかがやかしい古代歌謡の時代があったとし、その代表的なものにインドの『リグ・ヴェーダ』の聖歌、…

2月の下旬に北京に行く

次男の手配で2月の下旬に中国・北京、そしえ5月下旬に米国・ニューヨークにいけそうだ。いまや世界は3極プラス2の時代だ。3極はアメリカとEU、それに中国だ。プラス2はロシアと日本だ。このうちEUはいまや通貨不安をかぞえ、ユーロが切り下げられ…