2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

論語の「過則勿憚改」について

「論語」の学而01篇の8章に以下の章句がある。 「01-08 子曰。君子不重則不威。學則不固。主忠信。無友不如己者。過則勿憚改。」 これの読み下し文は以下の通り。 「子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)重(おも)からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず。学(まな)べ…

今日の箴言「名声的起灭」

今日の魯迅箴言は「名声的起灭」(名声の興廃は)です。 「名声的起灭, 也如光的起灭一样, 起的时候,从近到远, 灭的时候,远处到还留着余光。」 これの日本語訳はこうです。 「名声の興廃は、 光のそれと同じく、 興るときは、近くから遠くへとひろがり…

今日の箴言は「专门家的活多悖的事」

今日の魯迅箴言は、「专门家的活多悖的事,还得加一点申说」(専門家が独りよがりだということ)です。 「专门家的话多悖的事,还得加一点申说, 他们的悖,未必悖在讲述他们的专门, 是悖在倚专家之名,来论他所专门以外的事。」 これの日本語訳はこうです。…

北狄358号届く

今朝ほど北狄358号がとどきました。 私の「北の螢に魅せられて」が巻頭を飾っていました。光栄です。 358号には、先の青森中央学院大学の「小説を書こう」講座で最優秀となった井藤雪香さんの「彼方の森」も掲載されております。合評会は4月13日(金)午後…

老子の「上善如水」について

先週から、BS日テレで月・火の午後6時から「恕の人・孔子伝」が始まっている。現代の女性が、孔子伝を書こうと調べて現代と交錯させてドラマが進行している。4回目の火曜日は、幵官の娘と結婚して男子誕生するまでで終わった。私が校正・校閲を手伝った…

今日の箴言は「我们的知识很有限」

今日の魯迅箴言は「」(我々の知識には限りがある)です。 「我们的知识很有限,谁都愿意听听名人的指点, 但这时就来了一个问题, 听博识家的活好,还是听专门家的话好呢? 解答似乎很容易,自然都好, 但我由历听了两家的种种指点以后, 却觉得必须有相当的警戒, …

40年前のことを思い出しています

私は40年前に中国文学者で魯迅の翻訳家であった竹内好に会った。2月25日魯迅北京博物館に行って、竹内好のことを思い出したのだった。 竹内好は1910年に生まれ、1977年に亡くなった。竹内に会ったのは、1970年と翌71年の二度きりであった。…

孔子が周に遊学し、老子に学ぶ

「史記」の「孔子世家」に孔子が魯の南宮敬叔と周に遊学した際に老子に会ったとされる文章がある。 魯の南宮敬叔、魯の君に言ひて曰く、「請ふ、孔子と周に適くを。」魯の君、これに與ふること、一乘車、兩馬、一豎子(下僕一人)。倶に周に適きて禮を問ふ。…

中国神話の舜について

論語の衛霊公第15に出てくる舜とはどんな人なのだろうか。 舜(しゅん)とは中国神話に登場する君主のことである。五帝の一人といわれる。姓は姚(よう)、名は重華(ちょうか)、虞氏(ぐし)とも称された。 舜は孔子をはじめ、儒家により神聖視され、堯…

今日の箴言「农夫耕田」

今日の魯迅箴言は「农夫耕田」(農夫が田を耕し)です。 「农夫耕田,泥匠打墙, 他只为了米麦可吃,房可住, 自己也因此有益之事,得一点不亏心的猢口之资, 历史上有没有[乡下人列传]或[泥水匠列传], 他向来就开没有想到。」 これの日本語訳はこうです。…

孔子の「無為治者舜也」

「論語」の衛礼公15の第4章に次の句がある。「15-04 子曰。無爲而治者。其舜也與。夫何爲哉。恭己正南面而已矣。」 これの書き下し文は以下の通り。「子(し)曰(いわ)く、為(な)す無(な)くして治(おさ)むる者(もの)は、其(そ)れ舜なるか。夫(そ)れ何をか為(な…

今日の箴言「刺繍の枕」

今日の魯迅箴言は「刺繍の枕」です。 「大众虽然智识没有读书人的高,。 但他们对于胡说的人们, 却有一个溢法 绣花枕头。 这意义,也许只有乡下人能憧的了, 因为穷人塞在枕头里面的,不是鸭绒 是稻草。」 これに日本語訳はこうです。 「大衆は、読書人ほど高…

老子の「無為をなせば、すなわち治まらざるなし」について

「無為をなせば、すなわち治まらざるなし」は、「老子」安民第3章にある「無為自然」を述べた章です。 原文はこうです。「不尚賢、使民不爭。不貴難得之貨、使民不爲盗。不見可欲、使民心不亂。是以聖人治、虚其心、實其腹、弱其志、強其骨。常使民無知無欲…

今日の箴言「古今君子」

今日の魯迅箴言は「古今君子」(古今の君子は)です。 「古今君子,每以禽兽斥人, 殊不知便是昆虫,值得师法的地方也多着哪。」 これの日本語訳はこうです。 「古今の君子は、禽獣にたとえて人をとがめるが、 虫けらにさえ、人の手本に値することが多いのを…

老子の「学を絶てば憂えなし」

「学を絶てば憂えなし」は、「老子」異俗第二十章のことばです。 「絶學無憂。唯之與阿、相去幾何。善之與惡、相去何若。人之所畏、不可不畏。荒兮其未央哉。衆人煕煕、如享太牢、如春登臺。我獨怕兮其未兆、如孾兒之未孩。乘乘兮若無所歸。衆人皆有餘。而我…

今日の箴言「谣言这东西」

今日の魯迅箴言は「谣言这东西」(デマというやつは)です。 「谣言这东西, 却确是造谣者本心所希望的事实, 我们可以借此看看一部分人的思想和行为。」 これの日本語訳はこうです。 「謡言(デマ)というやつは、 たしかに張本人が心底から願っている事実…

「北の螢に魅せられて」の初校終わりました。

北狄358号に載せる「北の螢に魅せられて」の初校を慌ててやり終えました。 中国から戻り、初校のゲラがとどくのを待っていましたが、なかなか届きません。おかしいなと思い、編集長に電話したところ、もうとっくに送り、他の執筆者からあらかた校正が届い…

今日の箴言「捣鬼有术」

今日の魯迅箴言は捣鬼有术「」(ペテンには術があり)です。 「捣鬼有术,也有效,然而有限, 所以以此成大事者,古来无有.」 これの日本語訳はこうです。 「ぺてんには、術(わざ)があり、効き目もあるが、限界がある。 それゆえ、ぺてんで大事を成した者はか…

老子の「礼は、乱の首」について

「「礼は、乱の首」は「老子」論徳第三十八章にでてきます。「礼は、乱の首」;「老子」論徳第三十八章「上徳不徳、是以有徳。下徳不失徳、是以無徳。上徳無爲而無以爲。下徳爲之而有以爲。上仁爲之而無以爲。上義爲之而有以爲。上禮爲之而莫之應、則攘臂而…

`今日の箴言「防被欺」

今日の魯迅箴言は「防被欺」(騙されるな)です。 「防被欺. 自称盗贼的无须防,得其反倒是好人, 自称正人君子的必须防,得其反则是盗贼.」 これの日本語訳はこうです。 「騙されるな。 自称、盗賊には用心無用、裏返せば善人である。 自称、聖人君子には…

老子について

今日は、老子について書いてみる。 老子(ろうし)は、古代中国の哲学者であり、道教を創案したとされる中心人物である。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられ、書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるが、その履歴…

今日の箴言「火能烧死人」

今日の魯迅箴言は「火能烧死」(火が人を焼き殺せるように)です。 「火能烧死,水也能淹死人, 但水的模样柔和,好像容易亲近, 因而也容易上当」 これの日本語訳はこうです。 「火が人を焼き殺せるように、水も人を溺死させるが、 しかし、水は柔和で近寄…

日本及び日本人の純資産は500兆円

日銀のデータをもとに試算した結果、日本の国内純資産は約250兆円であり、対外純資産も葯250兆円あるようで、合計すれば概ね500兆円の純資産を有していることになる勘定だ。この500兆円がなくなったとき、日本は沈没することになる。 GDPで日本を抜き去り…

今日の箴言「人们因为能忘却」

今日の魯迅箴言は「人们因为能忘却」(人々は忘れることができるから)です。 「人们因为能忘却,所以自已能渐渐地脱离了受过的苦痛, 也因为能忘却,所以往往照样地再犯前人的错误」 これの日本語訳はこうです。 「人々は忘れることができるから、受けた苦し…

病院通いを始めて三カ月、今月は禁酒

北狄の先輩同人から名医を紹介されて、早いもので三カ月が経った。痛風の発作をおさえるため、12月から毎日一錠痛風の薬をのんできた。正月そうそう糖尿病を宣告され、朝夕に薬を飲むはめに。さらに、腎臓障害と高血圧ということで、3月からは高血圧の薬ま…

今日の箴言「人必有所缺」

今日の魯迅箴言は「人必有所缺」(人には必ず欠けたところがある)です。 「人必有所缺, 这才想起他所需」 これの日本語訳はこうです。 「人には必ず欠けたところがあり、 それによってようやく、何が必要か思いいたる。」 この箴言の出典は、1933年の『南腔…

3月3日は雛祭り

今日は雛祭り。雛祭りの寿司を食べ、さらにカレーライスも食べた。 実は、前日の通院の際、主治医が腎臓の機能が低下しているので、酒を絶つようにといわれた。さらに糖尿病の関係で、炭水化物とタンパク質の取り過ぎを指摘された。血圧も140から79と正常だ…

5月21日の週からアメリカへ

次男にチケットの手配をお願いして、5月21日のあたりから孫の顔を見に、ニューヨークに行くつもりだ。今度は、あと80日を英語の勉強に明け暮れるつもりだ。 中国語もだいぶ慣れてきたが、まだまだなので、併行して学んでいくつもりだ。魯迅箴言の勉強と中国…

今日の箴言「自由固不是钱所能买到的」

今日の魯迅箴言は「自由固不是钱所能买到的」(自由はもともと金銭買えるものではない)です。 「自由固不是钱所能买到的, 但能够为钱而卖掉」 これの日本語訳はこうです。 「自由はもともと、金銭で買えるものではありませんが、 しかし、金銭のために売り…

魯迅博物館

北京の魯迅博物館に去年に続いて二度目の訪問でした。南河沿大街のホテルを出て、天安門大通りに出ます。そこから左に行けば王府井駅、右に向かえば天安門東駅です。私たちは天安門東駅から東西線の1号線に乗りました。復興門駅で環状線の2号線に乗り換え…