2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日の論語一日一章「子奚不爲政」

孔子論語の第2篇「為政第二」も終りに近づいてきました。ここでは、魯の定公へ仕官しない理由を問われた孔子が、家を正し、親につかえ、兄弟家族と仲睦まじくすることも、政を為すことだ、と言っています。本当に自分のことを知ってくれる人が現れるまで、…

今日の箴言「人必有所缺」

魯迅は『南腔北调集nanqiangbeidiaoji(南と北のなまりの交じった集)』のなかで、孔子の持病のことを語っています。 今日の魯迅箴言は、「人必有所缺」(人にはかならず欠けたところがある)です。 「人必有所缺, 这才想起他所需。」 これの日本語訳はこう…

今日の論語一日一章「臨之以荘則敬」

今日の孔子「論語」一日一章は、第2篇「為政第二」の第20章の 「臨之以荘則敬」(之に臨むに荘を以てすれば即ち敬す)です。 これの漢文原文はこうです。 「李康子問、使民敬忠以勧、如之何。子曰、臨之以荘則敬。孝慈則忠。學善而教不能則勧。」 ここで、…

魯迅箴言「自由固不是钱所能买到」

今日の魯迅箴言は、自由がいかに大切かです。金銭のために自由を売ってはいけない、と。 今日の魯迅箴言は、「自由固不是钱所能买到的」(自由はもともと金銭で買えるものではありません)です。 「自由固不是钱所能买到的, 但能够为钱而卖掉。」 これの日…

今日の論語一日一章「何爲則民服」

孔子はこの章で、為政者の人民を承服させる方策として、心も行いも正義に合する人を採用することが、大切であると述べています。不正義な人、権力をかさにきて人民を服従させるような人を重臣に用いれば、民は服さないのだ、と言っています。 今日の論語一日…

今日の箴言「做梦,是自由的」(夢を見るときは自由だが)

毎日、魯迅を読んでいると、言葉の意味を深く省察している自分に気づきます。魯迅箴言でいろんなことが考えることができます。今日は、夢をみることと、夢をかたることで、真と嘘について理解が広がりました。 今日の魯迅箴言は、「做梦,是自由的」(夢を見…

今日の論語一日一章「多聞闕疑、愼言其書餘、則寡尤」

今日の論語一日一章は、第2篇「為政第二」の第18章「多聞闕疑、愼言其餘、則寡尤」(多くを聞きて疑わしきを闕き、慎んで其の餘を言へば即ち尤め寡し)です。 この章の漢文原文はこうです。 「子張學干祿。子曰、多聞闕疑、愼言其餘、則寡尤。多見闕殆、愼…

今日の箴言「危险令人紧张」(危険は人を緊張させる)

今日は語句からはじめます。 国;国guo 国家;国家guojia 我国;我国woguo 信頼;信赖xinlai 民主主義;民主主义minzhuzhuyi 終着駅;终点站zhongdianzhan 無為;无为wuwei 真理;真理zhenli 無意識;下意识xiatishi 无意识wuyishi 有名;有名youming 有名人…

論語一日一章「知之爲知之」

今日の「論語」一日一章は、第2篇「為政第二」の第17章「知之爲知之」(之を知るを之を知るとなし)です。 これの漢文原文はこうです。 「子曰く、由誨女知之乎。知之爲知之。不知爲不知。是知也。」 この章の読み下し文はこうなります。 「子曰く、由、女…

今日の箴言「无论爱什么」(なにを愛するにせよ)

今日の魯迅箴言は、「无论爱什么」(何を愛するにせよ)です。 「无论爱什么,--饭,异性,国,民族,人类等等, 只有纠缠如毒蛇,执着如怨鬼, 二六时中,没有巳时者有望。」 これの日本語訳はこうです。 「何を愛するにせよ―飯、異性、国、民族、人類など…

論語一日一章「攻乎異端、斯害也已」(異端を攻むるは斯れ害のみ)

今日の論語一日一章は、第2篇「為政第二」の第16章「攻乎異端、斯害也已」(異端を攻(いさ)むるは斯れ害のみ)です。 この章の漢文原文はこうです。 「子曰、攻乎異端、斯害也已。」 これの読み下し文はこうなります。 「子曰く、異端を攻(おさ)むるは…

今日の箴言「我们看历史,能够据过去以推知未来」(歴史を眺めれば、過去によって未来を推し測ることができる)

今日の魯迅箴言は、「我们看历史,能够据过去以推知未来」(歴史を眺めれば、過去によって未来を推し測ることができる)です。 「我们看历史,能够据过去以推知未来, 看一个人的汪的经历,也有一样的效用。」 これの日本語訳はこうです。 「歴史を眺めれば…

論語一日一章「學而不思則罔」(学んで思わざれば、即ち罔し)

今日の論語一日一章は、論語第2篇「為政第二」の第15章「學而不思則罔」(学んで思わざれば即ち罔し)です。 この章の漢文原文はこうです。 「子曰、學而不思則罔、思而不學則殆。」 そして、読み下し文はこうなります。 この章の中国語簡体表記はこうです…

今日の魯迅箴言「经验所得的结果无论好坏,都要很大的牺牲」(経験がもたらす結果は善かれ悪しかれ、皆大きな犠牲が払われている)

10月13日に東京の反原発の集会で、大江健三郎さんが魯迅箴言を引用して、福島原発事故で世界は人類とともに滅び、未来への希望を失ったと述べ、あたらしい希望へとつづく道をこれからつくりださななければならないと述べたそうです。私もまったく同感で…

今日の論語一日一章「君子周而不比」(君子は周して比せず」

孔子によれば、人格が完成した君子は私情によって特定の人を愛するのではなく、衆人を愛するのだ、と言っています。このことから、君子は結婚できないことになります。これに対し、小人は衆人を愛するのではなく、特定の人のみを私情をはさんで愛することし…

今日の魯迅箴言「由我造出来的酸酒」(私によって作られた酸酒は)

雨が止みましたが、すこし寒いので、今日は一日、家で仕事をすることにしました。二階の書斎には石油ストーブがあり、午後の二時からスイッチを入れました。秋がひと雨ごとに深まっていきます。まさに勉強の秋、小説の秋です。三内丸山に棲む精霊たちが私に…

論語一日一章「先行其言、而後従之」

この頃、冷たい雨がよく降ります。一気に秋が深まり、冬の到来が近そうです。石油ストーブの準備と冬物の支度ができました。自転車で事務所へ行けないのが、残念です。今年の冬は、家での仕事が多くなりそうです。気持は冬籠りで小説書きと日課の論語、魯迅…

今日の箴言「我的确时时解剖别人」(私はたしかに、いつも他人を解剖している)

今日の魯迅箴言は「我的确时时解剖别人」(私はたしかに、いつも他人を解剖している。)です。 「我的确时时解剖别人, 然而更多的是更无情面地解剖我自己。」 これの日本語訳はこうです。 「私はたしかに、いつも他人を解剖しているが、 しかし、それより多…

今日の論語一日一章「君子不器」(君子は器ならず)

北狄360号の合評会も終わりました。あとは、11月25日締切の361号への執筆が待っています。361号には50枚くらいの作品を丁寧に書いてみたいと思っています。 今日の論語一日一章は、第2篇「為政第二」の第12章「君子不器」(君子は器ならず)です。 この章の…

今日の箴言「感激,那不待言」(感激は言うまでもなく)

今日の魯迅箴言は、「感激,那不待言」(感激は言うまでもなく)です。 「感激,那不待言, 无论从那一方面说起来,大概总算是美德罢。 但我总觉得这是束缚人的。 因为感激别人,就不能不慰安别人, 也往往牺牲了自己, --至少是一部份。」 これの日本語訳は…

今日の論語一日一章「温故而知新」(故きを温ねて新しきを知る)

今日は午後1時から川柳陽の会の例会とそのあとの懇親会、さらに6時半からは、蓮心寺で核燃いらない市民の会の例会でした。前段の川柳の会は9人、懇親会は7人、市民の会は7人の参加でした。でも、みな楽しい会でした。川柳の一句17文字にそれぞれの人生の…

今日の箴言「有谁从小康人家而坠入困顿的么」(穏やかな暮らしから困窮へ墜ちた者)

今日の魯迅箴言は、「有谁从小康人家而坠入困顿的么」(穏やかな暮らしから困窮へ墜ちた者)です。 「有谁从小康人家而坠入困顿的么, 我以为在这途路中,大概可以看见世人的真面目。」 これの日本語訳こうです。 「穏やかな暮らしから困窮へ落ちた者なら、…

今日の魯迅箴言「人们以为社交的要求,聚在一处」(人々は社交の必要から集うものの)

18日は秋の岩木山、19日は八甲田山の紅葉と初雪を観ました。秋が盛りを迎え、もうすぐ冬が来ようとしています。 今日の魯迅箴言は、「人们因为社交的要求,聚在一处」(人々は社交の必要から集うものの)です。 「人们因为社交的要求,聚在一处, 又因为各有…

今日の論語一日一章「視其所以、「観其所由、察其所安」

今日の論語一日一章は、第2篇「為政第二」の第10章「視其所以」(其の為す所を視)です。 この章の漢文原文はこうです。 「子曰、視其所由、察其所安、人焉痩哉。人焉痩哉。」 これの読み下し文はこうなります。 「子曰く、其の為すところを視、其の由る所…

今日の論語一日一章「吾與囘言終日」

10月19日は北狄の合評会。参加者は、未津きみ、秋村健二、小野木正夫、倉谷広隆、宰木陽二、それに私の6人。いずれも北狄360号に作品を発表している。合評会は、午後6時~9時半まで、作品の評価批評と雑談を含めて、極めて和やかに終始行われた。 合評会で…

今日の箴言「人们灭亡于英雄的特别的悲剧者少」(英雄のような特別の悲劇に身を滅ぼすような人は少ない)

昨日は岩木山、今日は八甲田山へ紅葉狩りに出かける。もっともっと真面目に日々の日課と小説書きに取り組まねばと思います。今日の天気は、昨日と違って悪く、紅葉はダメそうで、そのときは酸ヶ湯温泉で、おにぎりを食べ、本を読んで帰ってくることにする。…

佐伯泰英という作家 今日の論語一日一章「色難」

昨日、時代小説家の佐伯泰英の『偕擽荘だより』を読んだ。偕擽荘とは岩波書店の熱海の別荘だったところだが、彼がそこを買い取り、改修復元して現在も仕事部屋としている相模湾を一望にできる建物のことだ。 彼は40年前、スペインに滞在していた写真家の頃、…

今日の箴言「革命无止境」(革命に終わりはない)

今日の魯迅箴言は、「革命无止境」(革命に終わりはない)です。 「革命无止境, 倘使世上真有什么[止于至善], 这人间世便同时变了凝固的东西了。」 これの日本語訳はこうです。 「革命に終わりはない。 もし、この世に、真に「至善に止まる」ようなことが…

論語一日一章「今之孝者、是謂能養」(今の孝はこれ能く養うを謂ふ)

今日の孔子「論語」一日一章は、第2篇「為政第二」の第7章「今之孝者、是謂能養」(今の孝は能く養うを謂ふ)です。 この章の漢文原文は、こうです。 「子游問孝。子曰、今之孝者、是謂能養。至於犬馬、皆能有養。不敬何以別乎。」 この章の読み下し文はこう…

今日の魯迅箴言「其实革命是并非教人死」(革命は実は決して人を死なせるものではない)

今日の魯迅箴言は、「其实革命是并非教人死」(革命は実は、人を死なせるものではない)です。 「其实革命是并非教人死而是教人活的。」 これの日本語訳はこうです。 「実は、革命は決して人を死なせるものではなく、 人を活かすものです。」 ここで、魯迅は…