2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

揚逸(ヤン・イー)の「時の滲む朝」に匹敵する作品を書きたい

前から読もうと思っていた本があった。作者がテレビに出て、あまりに想像していたのと違っていたので、読むのをためらっていた。中国から戻って三カ月。何もしないで、時ばかり過ぎていく。そんななか、高校同期の友人から背中を押された。 「いまの中国の大…

長春日記を書きあげる

北の邊に「長春日記」を書くつもりで準備していた。遙に書いた「長春だより」を書き直すつもりであった。そして、それを終えたら加藤嘉一の「伊豆から北京に来た男」の日本語訳の心準備をしようと考えていた。 その矢先の地震だった。激しい揺れの果てに、テ…

散文修行

中国で四カ月、毎日、日本語とにらめっこした。広辞苑のCDをパソコンに入れ、片っぱしから検索した。完全に授業の下準備をしたつもりだった。 しかし、2年生はほとんど日本語はわからず、小学低学年程度の学力で、しかも日本文化についての理解は皆無に等…

3月3日は雛祭り

3月3日は節分(2月3日)ではなく、雛祭りだった。今日は女子高校の卒業式なのだが、春の訪れは先にのびた。昨日からの大雪が今日は特に寒波となって、冷たい風雪が顔にあたり、とても寒かった。長春の寒さとは比べものにはならないが、それでもこの一二…

昨日と今日は事務所で「氷の都」を書く

3月となり、漸く、小説を書こうという気になった。そこで、昨日も今日も、事務所でも、家に帰ってからも、2階の書斎と仏間に続く炬燵の間で、少しずつ書き始めている。1月20日に10枚書きあげてから何も書けなかった。いま、その小品を書きなおしてい…