2012-01-25から1日間の記事一覧

丸谷才一の『墨いろの月』について

青柳さんからいただいた『文芸春秋・短篇小説館』によって短篇小説の書き方について勉強してみることにする。 今日は、丸谷才一の『墨いろの月』について冒頭を書き写してみる。「翻訳者の朝倉は、ゆきつけのレストラン兼バーの若いマスターから、人間ドック…

魯迅の『野草』の「題辞」について

今日は、魯迅の『野草』の冒頭にある「題辞」の一部を学習します。 「沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとするとたちまち空虚を感じる。 過ぎ去った生命はもう死滅した。私はこの死滅を慶ぶ。それによって、かつてそれが生存したことが分かるか …