今日の箴言は「同是不満于現状」です。

 いまの現状に多くの人が不満に思っています。今日の魯迅箴言は、「同是不満于現状」です。革新の私は圧倒的少数派で、多くの人たちが橋下派の復古のようです。され、歴史の評価はどっちに転ぶのでしょう。
 
 「同是不満于現状、但打破現状的手段却大不同…
  一是革新、一是復古。」
 
 日本語訳はこうです。
 「同じく現状に不満でも、現状打破の手段は大いに異なる。
  ひとつは革新、ひとつは復古。」
 
 
 これに関連して、もうひとつの箴言を紹介します。
 「曽経阔气的要复古、
    正在阔气的要保持现状,、 
  未曾阔气的要革新。
    大抵如是.大抵!」
 
 これの日本語訳はこうです。
 「かつて勢力があった者は復古したガリ
  今まさに勢力がある者は現状を維持したガリ
  勢力がなかった者は、革新したがる。
  ほぼそんなところだ。ほぼ!」
 
 日本は戦後の高度成長のひずみが一挙に現れ、都市を中心として、鬱積した市民の不満が現状打破のために革新の方向へ政治潮流が大きく流れました。しかし、国民の多くは社会主義的な革新の道ではなく、社会民主主義的な資本主義的生産様式のままでの市場経済的繁栄を選択したのでした。この方向が、さらに現状不満としてより革新側にしそうになったこともありましたが、自民党やその後に誕生した民主党という保守党が現状維持てきな政策でこの20年ほど推移してきたのは間違いありません。政権交代があっても、政策的にはあくまで現状維持でした。その背景には労働組合の影響も大きかったと思います。
 しかし、リーマンショック後のデフレスパイラルと長期の不況にあって、日本はときの政権に対する不満がたかまり、どの政権にあっても末期には国民の不満が集中するという現象が続いています。
 こうした状況の中で、国民の不満を一挙に解消しようと登場しているのが、維新の会でしょう。まさに、復古の会ともいえます。国民は大政翼賛会的に保守派右傾化しているようです。残念ながら、革新派は見る影もありません。