今日の箴言「选本所显示的,往往并非作者的特色,倒是选者的眼光」

 しばらくぶりです。
 今日から、魯迅箴言再開します。今日の箴言は「选本所显示的,往往并非作者的特色,倒是选者的眼光」(選集がはっきり示す所のものは往々にして作者の持ち味ではない)です。
 「选本所显示的,往往并非作者的特色,倒是选者的眼光。
   眼光愈锐利,见识愈深广,选本固然愈准确。
   但可惜的是大抵眼光如豆,抹杀了作者真相的居多,
   这才是一个{文人浩劫}
 これの日本語訳はこうです。
 「選集がはっきり示すところは、往々にして作者の持ち味ではなく、
  むしろ選者の眼光である。
  眼光が鋭いほど、見識が深く広いほど、選集はいよいよ適確になる。
  だが、惜しいかな、たいていの眼光は、豆粒ほどに小さく、
  作者の真の姿を抹殺してしまうことが多い。
  これぞまさに、『文人の大厄』である。」
 
 これは、魯迅が文学者の選集のよしあしは、撰者の見識にかかっているとして、そうした眼光をもつ選者はまれであり、それこそ文人にとって大役であるとして、大概の選集は作者の真の姿をとらえたものにならないといっています。