どこにでもいる平凡な人でも、その人には学ぶべき手本とすべきことがあることを忘れてはならないと魯迅は言っています。
「古今君子,每以禽兽斥人,
殊不知便是昆虫,值得师法的地方也多着哪。」
これの日本語訳はこうです。
「古今の君子は、禽獣にたとえて人をとがめるが、
虫けらにさえ、人の手本に値することが多いのを知りもしないのだ。」
ここで、魯迅は君子はよく人を虫けらや禽獣にたとえて咎めめるけれど、その虫けらにさえ三分の魂があり、人の手本となるに値することが多いの気づかない、こうした禽獣や虫けらとたとえる人に学ぶことができる人こそ本当の君子だといっています。
今日の語句は、こうです。
古今;古今gujin
君子;君子junzi
たとえて;每以meiyiinshou
禽獣;禽兽
とがめる;斥chi
ことさら;殊shu
知りさえしない;不知便buzhipian
昆虫;昆虫kunchong
価する;值得zhide
手本;师法shifa
ところのもの;地方
多くある;多着duozhe