熊本と東京で二日間

 先月入籍したばかりの長男の嫁さんの実家のある熊本に行ってきました。青森から羽田まで1時間20分でしたが、羽田から熊本までは2時間もかかりました。さすがに、遠いと感じました。熊本阿蘇と名付けられた空港は、青森空港と同じく山間の台地を切り開いてつくられていて、市内までバスで40分もかかりました。人口60万人の熊本市は、大通りを路面電車が走っていて、あの熊本城が市内の中心部にあり、有名な水前寺公園など市街地も緑にかこまれた落ち着いた大きな都市でありました。一歩、市街地を離れると畑地も多く、青森と似ている点も多々ありました。ただ、まだ雪の残る青森から比べると、気温も12度を超え、すっかり春の気分を感じさせる気候の熊本でした。熊本城近くの料亭で、馬肉料理を堪能しました。馬刺し、鬣の刺し、馬鍋もすき焼き風で、僕に馴染みの五戸の尾形の馬刺しと桜鍋とは一味違った味付けでしたが、なかなかおつなものでした。日帰りのため、球磨焼酎を飲めなかったのは残念でしたが、新しく親戚になった熊本のご両親のホットな人柄にもふれて、十分に満足した半日でした。
 夜は夜で、芝のメルクパールホールで「津軽弁の日in東京」のイベントで都会のど真ん中で津軽弁自慢の会に参加しました。この日ばかりは、大手をふって津軽弁で叫び、大声で笑って娘の吉祥寺の下連雀の家に帰りつきました。それにつけても、熊本の九州弁と青森の津軽弁、そして東京のおもしろくもおかしくもない言語にふれた一日でした。
 結局、二晩、太宰が住んだ下連雀の娘のアパートに泊めてもらいましたが、これも彼女が結婚するまでの(しないでほしいとは言えませんが)つかの間の愉しみかもしれません。
 29日の羽田空港はおだやな春を感じさせる爽やかな風がやさしく吹いていました。 今日(29日)は、昼の便で戻って職場に顔を出し、夕方は文団「遙」の例会、明日の午前はサンドームで汗をかき、夕方には浅虫温泉で新年会があり、日曜日の午後から母の7回忌と続き、先週同様、何かとすることが多い、忙しい週末となるようです。それに、この週末、合間をぬって原稿も書かなくてはなりません。それが、いまのところ一番大切なことです。