4月11日(日)午後3時から千成寿司で北狄合評会

351号の構想は決まったでしょうか。すでに、こめさんから新作の詩が届いています。5月28日くらいが締め切り(多少遅れても連絡があれば待ちます)になりますので、ご準備願いたいと思います。編集子は351号に向けて、2作を準備しています。どちらかを北狄で発表し、別な方を「文芸あおもり」に向けるつもりです。
昨日から、弘前市出身で元満洲国高官だった故竹内徳亥氏の「竹内徳亥の欧米旅行日記 昭和3年ー昭和4年」(元青森県立図書館長 竹内伸太郎(竹内徳亥氏の長男)編)を読んでいます。当時、40歳の竹内徳亥氏は旅順にあった関東庁の土木課長として勤務していました。欧米視察に行くことになり、一時帰国して横浜から「ありぞな丸」で太平洋を航海し、まずシアトルに向かいます。カナダのビィクトリアに上陸してアメリカ本土の視察旅行を開始し、アメリカからフランス、イタリア、スイス、ドイツと旅を続け、それを通信として、64回にわたって昭和3年から4年にかけて東奥日報に寄稿したものを、徳亥氏の50回忌を記念して、竹内伸太郎氏が平成5年に私家本として出版したものです。80年前のこの旅行日記は当時の欧米の文明事情を達意の文章で、徳亥氏の目を通して、現代でも通用する筆致でいきいきと書かれています。鷗外や漱石にも負けない素晴らしい旅日記だと思いました。