1 今すべてが一変してはならぬという法は、ないではないか。
2 ウラジミール じゃあ、いくか?
エストラゴン ああ、いこう。(しかし、二人はうごかない。幕)
3 われわれはじぶんたちの生きている現在と決して同時代にいることはない。歴史 は仮面をつけて進行する。歴史は前の場面の仮面をつけたまま次の場面に登場 するのだが、そうなるとわれわれはもうその芝居がさっぱりわからなくなる。幕が上 がるたびに、話の糸口をたどりなおさなければならないのだ。
(レジス・ドブレ「革命の中の革命」)