今日の魯迅箴言は「不满是向上的车轮」です

 今日の魯迅箴言は「不满是向上的车轮」です.
 
「不满是向上的车轮、
  能够载着不自满的、类,向人道前进。
  多有不自满的人的种族、永远,前进、永远有希望。
  多有只知责人不知反省的人的种族、祸哉祸哉!」
 
 この箴言の日本語訳はこうです。
「不満は、向上の車輪である。
 自己に満ち足りぬ人類を載せ、人の道に向かって前進できる。
 自己に満ち足りぬ人の多い種族は、永遠に前進しつづけ、永遠に希望がある。
 ああ、禍(こまった)ものだ、禍(こまった)ものだ!」
 
 人生に、政治、毎日の生活に対する不満が、人間を向上させ、前進させる車輪となると魯迅はいう。現状に満足しないことが、つねに向上心をもちつづける種族だけが未来に向かって前進し、希望をもてるという。しかし、ときには不満が反対に作用する場合もあり、禍がおこるので、それがこまったものだと慨嘆しているのだ。