歌舞伎とねぶた

 ねぶた師はねぶたの題材に何を選ぶのだろうか。歌舞伎の演目から選ぶのも一つの方法だろう。あとは、中国の三国志、日本の平家物語源平盛衰記などから選ぶこともあるだろう。ねぶたの題材はやはり歴史ものだ。
 歴史ものの考証をするために文献や資料を調べて、題材の構想を練るのだ。そして、構想がまとまると次に下絵を描く。最初は鉛筆で簡単な仕上がり図を描き、それに寸法等の割合を加味してより精密な下絵を描く。
 ねぶた師は歌舞伎を見ているはずだ。勧進帳、暫がねぶたの題材になりやすいのはよくわかる。