北狄351号は新たな始まり

 編集子の笹田は北狄300号祭のときに同人に加わり、301号から51作書き続けてきた。この間、合評会で作品が褒められることは皆無にひとしく、至極もっともな批評をいただいてきた。
 本日の合評会で、この9月から2年間の予定で、中国・吉林省長春市にある東北師範大学人文学院日本語言文化学院日本語教師として赴任することになったため、編集長の交代を願い出るつもりだ。
 したがって、351号は編集子としての最後の編集と合評会となるかもしれない。その意味では、北狄351号は新たな始まりの一歩でもある。今号から写真カットとして、写真家の葛西梧郎さんの写真をご本人の了解を得て、使わせてもらうことにした。5枚の写真を随時、使ってもらえれば幸いである。編集子としては、北狄にふさわしい写真だと思っている。
 実際に授業で拘束されるのは、9カ月間で冬休み1カ月と夏休み2カ月は帰国可能なので、なるべくこの3カ月は青森に戻るつもりだ。メールがあるので、可能ならば作品の発表は続けたいと思う。ただ、これまでのように、年4回発行のための編集や発送作業はできないというのが実情だ。
 これからの2年間は、これまでのしがらみから離れ、文学一筋でやってみようという、定年後の第二の人生を有意義に過ごせるよう頑張るつもりだ。女房や家族には迷惑をかけるが、我儘を許してもらう。