2012年12月24日の魯迅箴言日記

去年のクリスマス。
 
 2012年12月24日(月)
 今日の魯迅箴言は、第4章「人として生きる」83節「驯良之类并是恶德」(従順なのは、悪徳ではない)である。
 「驯良之类并不是恶德。
  但发展开去,对一切事无不驯良,却决不是美徳,
  也许简直倒是没出息。」(『且介亭雑文』「子どもの写真から…」1934年、魯迅53歳、亡くなる2年前。前年の1933年、日本は国際連盟脱退)
  Xùnliáng zhī lèi bìng bùshì è dé.
Dàn fāzhǎn kāi qù, duì yīqiè shì wúbù xùnliáng, què jué bùshì měidé,
Yěxǔ jiǎnzhí dǎoshì méi chūxi。
 ここで、日本語訳はこうだ。
 「従順なのは、悪徳ではない。
  しかし、それが高じて何にでも従順なのはけっして美徳ではなく、
  いわば、単に意気地がないだけだ。」
 
ここで、魯迅は従順なのは悪いことではないが、それが嵩じて何に対しても従順なのは美徳どころか、ただ意気地がないだけだといっている。
 今日の語彙・語句はこうだ。
  従順;驯良 xunliang
  悪徳;恶德 ede
  発展;发展 fazhan
  何にでも;对一切事 duiyiqieshi
  決して;却决 quejue
  美徳;美德 meide
  意気地;出息 chuxi 
  いわば;也许 yexu
  単に;简直 jianzhi