「岬は十六代目」のあらすじ

 ロサンゼルス生まれの篠山岬は15歳。7年前、小学校2年生のとき、ロスで初めてねぶたを見て感激し、眠っていた血が騒ぎ父周作と一緒にねぶたに跳ねて、ますますねぶたが好きになる。2011年1月、父の転勤でNYに移り住んだものの中学でいじめに遭い、不登校となる。2013年夏に祖父のいる青森へやってくる。地元の中学2年へ編入し、ねぶたクラブへ入る。祖父は市役所を定年退職後、趣味で提灯作りを始めた。そして、岬は祖父に弟子入りし、高校を卒業したら16代目の提灯屋を再興すると約束し、祖父の友人のねぶた師昌平のもとへ弟子入りする。