盛岡から乗った若い女性

 今日(29日)は朝7時に起き、顔を洗って、7時半から「ごちそうさん」の最終回を観た。悠太郎が満州から帰って来て、夫婦が再会するところで番組は終了した。8時半の新幹線に乗った。
 盛岡で隣の席に初々しい姿恰好の二十歳前後の女性が座った。真新しく、大きなスーツケースとお土産とブーケのはいった紙袋を提げていた。電車が発車してまもなく、彼女は眼がしらを抑え、嗚咽しだした。親元を離れ、就職するのか、大学へ入学しにいくのかわからないが、とにかくハンカチで口と目を抑えて、シクシク泣いているのだ。ほどなく泣きやんだが、ときおりまた静かな嗚咽の音が聞こえてきた。仙台につくまで35分ほど、私はなぜか緊張していた。彼女は、大宮か東京で降りるのだろうが、その先、どこへいくのかすこし気になった。