いよいよ3月3日となりました。

 今日は3月3日、火曜日です。朝日が眩しいほどの好天で、スズメも元気に囀っています。昨日は、遠藤先生と山内さんに雲谷の喫茶店で会って、青森のまちづくり、地域づくりについていいお話を聞くことができました。先生が興した地域経営学会にも入ることにしました。そして、総合計画審議会委員の公募にも応募してみることにしました。何事にも前向きに進めていきたいと思います。

 今日の子規歳時は、

 首途やきぬきぬをしむ雛もなし (1895年、明治28年3月3日)

 「日本新聞社楼上に従軍の酒宴を張りて吾を送らむ折ふし三月三日なりければ雛もなしといふ題を皆々詠みけるにわれも筆とりて」、明治28年のこの日、子規は勇躍東京を発って西下したのでした。

 今日から、魯迅箴言再読を丁寧に始めます。

1 世界决不和我同死,希望是在于将来的。
   Shìjièjué bù hé wǒ tóng sǐ, xīwàng shì zàiyú jiānglái de.
(世界が私とともに滅ぶことはあり得ず、希望は将来に在る。

何度読んでも、この箴言には感動させられます。私という一個の肉体が滅んでも、世界は存続する。だから、将来にこそ希望があるのだから、決して悲観するな、そう魯迅は言っているのです。中国語の発音でこの箴言を読むと魯迅の言わんとすることが実感として湧いてきます。
仮に私が滅びようとも、私と一緒に世界が滅ぶことはないのだから、私の希望、そして人類の希望は未来へ引き継がれるということを魯迅はいい、生ある限り、未来へ、将来へ希望を託さなければならないと魯迅は示唆している。
 この箴言は1932年刊の『三閑集』の中の一節です。1932年といえば、ヒトラー率いる「国民社会主義ドイツ労働者党」がドイツの総選挙で第一党となり、ナチス政権が誕生した年でもあります。中国では1931年に満州事変が起こり、1932年に満州国が成立した年でもあります。