11月2日、月も露も白けて秋の行かんとす

 11月2日、水曜日です。今日から当分、GEAの仕事と東京の校正の仕事に専念することにします。

 今日の魯迅箴言130は、箴言1です。今日から生誕130年を記念して発刊された魯迅箴言集を読むことにします。
 世界决不和我同死,希望是在于将来的。
 Shìjiè jué bù hé wǒ tóng sǐ, xīwàng shì zàiyú jiānglái de.
 世界が私とともに滅ぶことはありえず、希望は未来にこそあるのだ。

 明治35年(1902年)35歳の若さで死んだ正岡子規は、学生時代から自分の作句だけでなく、同宿の友人たちに無理やり俳句を作らせていたようです。その頃のことを思い起こして作ったのが、表題の「月も露も…」の句です(明治29年11月2日)。
 1881年生まれの魯迅が、1932年に『三閑集』の「魯迅翻訳・著書目録」で書いているのが、この箴言である。「魯迅が死すとも世界は滅びず、希望は未来にある」と言っているのです。我々に対する警句のようにも聞こえます。
 10月31日で、鹿内博さんが青森市長を辞した。人気を半年残しての無念の辞職だった。愚直なほどに、まじめで誠実な指導者を失って、青森市は漂流を続けることになる。馬鹿な市民の一人として鹿内さんを支えられなかったことが残念であり、その悔恨と自戒の念に堪えない。鹿内さんはこの7年半、一日たりとも青森市のことを考えなかった日はない。ゆっくりと休養して、次のステップに進んでほしいと思う。