魯迅はあの紹興酒で有名な紹興の生まれ

 「世界竟是这么广大,而又这么狭窄,
    穷人是这么相爱,而又不得相爱;
    暮年是这么孤寂、而不安于孤寂」
 「世界はこんなにも広く、しかもまた、こんなにも狭い。
  貧しい人々はこんなにも愛し合いながら、しかもまた、愛し合えずにいる。
  晩年はこんなにも孤独でありながら、しかもまた、孤独には安んじられない。」
 
 世界は人間の眼で見るととてつもなく広い、と同時に、宇宙の広がりの中ではとても狭いのだ。
 貧しい人たちは肩を寄せ合い愛情に満ちているが、余りに近いがために愛し合えずにいる。
 人の晩年はこんなにも孤独だが、だからといって、孤独のままでは死んでいられない。
 
 魯迅杭州の南に位置する紹興で生まれた。22歳の時、日本に留学し、東京、仙台、東京で文学運動を興し29歳のときに帰国している。
  2010年7月に訪中団の一員として、カバは上海、南京、杭州へと旅行した。紹興杭州のすぐ南である。紹興に行きたかった。
 今年の7月、私は大連・長春・集安・瀋陽・北京・長春・大連・旅順を観てまわった。このときもいい旅だった。しかも、集安から鴨緑江の対岸に見た北朝鮮はまるで別世界だった。あのときは考えられなかったことが、現実になった。金正日の死は、北朝鮮に、南北の統一に、日本に、アメリカに、何かをもたらすのだろうか。
 3・11大震災とそれに引き続いた福島第1原発事故がもたらしたものは甚大だ。あの水素爆発のものすごさは世界を駆け巡った。そして、いまなお収束の目途は立っていない。これからも恐ろしいことがいくつも起きるような予感さえする。内部被ばくの影響も目立つ可能性すらある。