今日の魯迅箴言は、「专门家的活多悖的事,还得加一点申说」(専門家が独りよがりだということ)です。
「专门家的话多悖的事,还得加一点申说,
他们的悖,未必悖在讲述他们的专门,
是悖在倚专家之名,来论他所专门以外的事。」
これの日本語訳はこうです。
「専門家が独りよがりだということには、もう少し説明が必要だろう。
彼らの独善は、必ずしもその専門についての話にあるのではなく、
むしろ専門家の名をいいことに、専門外まで論じるところにある。」
このことは3.11原発事故に関して、原発再稼働問題に言及する地球環境学や放射線医学以外の高名な科学者の言論によくみられる。エネルギーの安定供給と原子力発電の安全追求が必要だと力説するのである。エネルギー資源は有限なので、可能なエネルギー資源として、原子力発電や原子炉の研究は継続すべきだと主張する。
高名な量子化学や宇宙工学の学者が、専門外の原子力工学の分野に口をさしはさむべきではないと思う。魯迅が言うように独りよがりの結論が世間に飛び交うことの問題を反省することもしないからです。