2012-01-11から1日間の記事一覧

魯迅の「故郷」の続き

魯迅の「故郷」の続きです。 ― 父はそれを許した。私も嬉しかった。前から閏土の名は耳にしていたし、私と同じ年頃なこと、閏月生まれで、五行に土が欠けているので、彼の父親が閏土と名づけたことなど知っていたからである。彼はわなをかけて小鳥をつかまえ…

『詩経』と『万葉集』にみる民衆の違い

ここに中国の『詩経』と日本の『万葉集』の大きな違いがある。『詩経』の詩篇のなかでは、民衆の搾取者に対する怒りはきびしく、『万葉集』には民衆のそうした怒りや哀しみの歌はあまりない。 民衆の生活をこのような窮乏に陥れたのは、必ずしも搾取のみでは…

万葉集と詩経

孔子の論語の勉強をしていて、調べることがあって白川静著「詩経-中国の古代歌謡」を読んでいる。 この本によれば、人類の歴史がその黎明期をむかえるころにかがやかしい古代歌謡の時代があったとし、その代表的なものにインドの『リグ・ヴェーダ』の聖歌、…

2月の下旬に北京に行く

次男の手配で2月の下旬に中国・北京、そしえ5月下旬に米国・ニューヨークにいけそうだ。いまや世界は3極プラス2の時代だ。3極はアメリカとEU、それに中国だ。プラス2はロシアと日本だ。このうちEUはいまや通貨不安をかぞえ、ユーロが切り下げられ…