早いもので11月も5日となりました

 月曜日から木曜日まで135人の学生を相手に悪戦苦闘の連続です。金曜日は授業がないので、こうしてゆっくりと「長春のカバ」だよりを書いています。しかし、その金曜日だって、午後3時からは毎週、卒論の指導が待っています。
 ゆっくり、のんびり、大陸の風に吹かれて、下手な小説でも書こうかと考えていた自分の甘さ加減にいまさらながら呆れています。
 研究室にも教室にも、たしかに暖房が入りました。しかし、眠くならないように、やけどしないように、ほんの温かみを感ずるほどの温度です。あいかわらず、教室では学生たちが半コートを羽織って授業を聴いています。日中はともかく、夜風の冷たさは青森で経験したことのない寒さです。しかも、皆、冬本番はこんなもんじゃない、といいます。鼻水も凍り、素手でドアノブを掴むと皮膚がくっついて剥がれなくなると脅します。
 こんな具合で、日々、自分の愚かさ、甘さに気づかされている毎日です。でも、あの人懐っこい学生たちの素直な問いかけと屈託のない笑顔に接していると、まんざらでもないという気分になるのが、なんとも不思議です。たまらく嬉しい気持ちになるのです。癒しとでもいうのでしょうか。
 結局、人間はどんな環境でも生きられるということを実感しています。