昨日長春から帰還しました

昨夜十時過ぎ無事、四ヶ月余の中国生活を終え、自宅に帰りつきました。今朝、我が家の風呂に入り、本当に生きて帰れて良かったと実感しました。やはり、妻の作る日本料理と暖かい蒲団は何事にも代えられないことがよくわかりました。百三十五人の学生を四ヶ月受け持ちましたが、女子学生の多い大学の日本語教師として結構楽しくて充実した日々でした。
しかし、食事、風呂、そしてなによりも水道水を飲めないのが、私には堪えられませんでした。それに零下30度にも達する寒さです。足の先から頭のてっぺんまで凍るほどの寒さでした。それに、暖房も人肌ぐらいで、部屋だってとても寒い。この寒さが私の思考を停止させました。肩を寄せ合い寒さを凌ぐ相手の居ない単身者にとって、年を越して予想される零下三十度後半の極寒に心臓と脳血管が耐えられないのは目に見えていました。
丁度好いことに、3月からの新学期からは若い教師の採用が決まったとの知らせを受け、大晦日前の帰国を願い出たのでした。
昨日、宿舎前には二年生と三年生が五十人も見送りに来てくれました。帰国が決まってから、お土産とプレゼント、それに年賀状など持ちきれないほどもらいました。おかげで、持っていった本や辞書を全部学生にあげ、衣類や靴などもすべて廃棄しなければならないほどでした。
そして、一夜明け大晦日の朝にゆったりと目覚め、母国日本に、故郷青森に帰れたのだとつくづく実感しました。こうして、妻や子どもに囲まれて、2011年を迎えられことは、本当に幸せの一語につきます。