ハルビンは氷雪の都

24日の夜から氷雪の都、ハルビンにきています。これが長春に来てから二度目で、そして最後の旅行になります。24日の夜10時に着いたとき、駅は中国映画で見たことがあるような郷愁を感じましたが、それとともにものすごい寒さに身が縮みました。外気に晒した顔面が凍りつくほど引き攣りました。鼻の孔が順に凍っていくのがわかるようで、つい革手袋で鼻を蔽ったくらいです。零下30℃の世界がそこに現出されていました。駅前にはあちこちから蒸気が上がり、駅前広場には氷像が歓迎するかのように立ち並んでいました。
25日はメインストリートの中央大街を歩き、ソフィア大寺院を見学し、ロシアレストランで昼食のボルシチ料理を食べ、夕方4時からの24日から氷雪世界が始まったばかりの公園の入場時間に備えました。午後4時から開園し、8時30分までの時間で大人150元でした。市内を流れる松花江から運んだ氷を並べて宇治平等院金閣寺が入り口そばに建てられていたのには驚きました。そのほかにも無数の氷建築が公園の中に林立していました。皆40×40×100の角氷の中には蛍光灯が取り付けられ、みなさまざまな光を放っているのです。暗闇の中に浮かぶ氷の都のようで、まさに幻想的な世界がそこにはありました。
ハルビンに来て、この氷雪大世界に触れられただけでも日本から長春に来た甲斐があったと思ったのでした。