中国満州に想いを馳せながら「星も凍る町」を書く

イメージ 1  「北狄」354号に書いた「氷の都」の続編ともいうべき「星も凍る町」を書いています。一応、8月1日から1日4枚書き続け、今日20日で80枚書き完結させるつもりです。21日から5日推敲して、60枚くらいまで短くし、締切に間に合わせるつもりです。
 「星も凍る町」の舞台はもちろん中国です。クリスマスイブにハルビンの氷雪大世界博を観に教え子を通訳ガイドとして旅に出た日本語教師の樺山は、クリスマス観光を終え、ホテルで眠れない夜を過ごしています。そんなときに姉の家を飛び出してきた教え子がホテルに押し掛けてきて、朝までその学生と一緒に過ごすというストーリーです。さて、いったい何が起こるのでしょう。乞う、ご期待のほど。
 私は今回(7月9日から18日まで)の旅で、大連、長春、集安、瀋陽、北京、長春、旅順、大連と回ってきました。直轄市で首都でもある北京は、オリンピックを経て、中央政府も市民もますます自信を深めているように感じました。二度目の北京でしたが、天安門前の人民広場も最大の繁華街である王府井でも、その途方もない広さと人の多さに圧倒されました。そして、一度街のなかに入ると、そこには昔ながらの古い町のたたずまいがそのまま市民の生活のなかに根づいていました。
 中国には、北京・上海・天津・重慶直轄市である4都市に次ぐ副省級市として15都市が位置づけられていますが、今回の旅で長春瀋陽、大連の3都市を巡ってきました。長春はともかく、瀋陽・大連は近代的なビルディングが並ぶ都会でした。
 今回の旅では、なんといっても高句麗の古都・集安に行って、鴨緑江の対岸の北朝鮮を視ることができたのと、好太王の碑文をこの目で観ることができたのが一番だった。
 それに日露戦争の激戦地旅順(いまは大連市に合併)の203高地に登ることもできた。旅順市内には博物館があり、関東軍の資料もたくさん展示されていた。一日かけても観きれないくらい豊富な展示物のある立派な博物館でありました。
 旅順港はいまは中国海軍の軍港となっており、かつての面影をしのばせています。
 大連市は観光都市であるとともに工業都市でもありました。星海広場は市民の憩いの場として整備されていました。神戸のような夜景のきれいな街でもありました。
 写真は王府井の賑わいの夕方です。