「さよなら夜のライオン」を書き終える

 14年前、北狄301号に発表した「夜のライオン」を全面的に書き直し、題も「さよなら夜のライオン」として80枚の小説として書き終えることができた。25日の午後6時であった。
 「さよなら夜のライオン」は私の最高傑作のつもりで書いた。遙に掲載してもらうことにした。
 漸く懸案の小説を書き上げ、壬生氏と待ち合わせの喫茶一二三に赴いた。そこに、何と佐々木英明氏と澤田繁親氏が先客として談論していた。英明氏は高校の同級生であり、澤田氏はねぶたに関する著作がベストセラーになった作家である。
 最初、佐々木・澤田両氏の談論の邪魔をしてはいけないと、壬生氏と私はジャンパーのフードを深めにかぶり、両氏に気づかれないように聞き耳をたてた。
 1時間半ほどして、ついに英明氏にみつかり、合流することに。結局9時半の最終バスまで、文学について、恋愛について、伝説の詩人と幻のロックシンガーについて、熱く語って飲みつくした。
 本当は、朝まで語り明かしかった。それだけ楽しかった。