日銀のデータをもとに試算した結果、日本の国内純資産は約250兆円であり、対外純資産も葯250兆円あるようで、合計すれば概ね500兆円の純資産を有していることになる勘定だ。この500兆円がなくなったとき、日本は沈没することになる。
ＧＤＰで日本を抜き去り世界第2の経済大国になった中国は、経済成長見通しを８％から7.5％に下方修正した。高成長から安定成長に舵切りをして格差解消をめざすという。
一方第3位の日本は、相変わらずのゼロ成長から、日銀は金融政策としてインフレ介入を行っている。
しかし、まもなく1年が経過する東日本大震災と福島第一原発事故による損失は100兆円を下らないと思う。ということは、500兆円のうち、100兆円は吹っ飛んでいく勘定だ。
54基の原発や再処理工場などの原子力施設の廃炉・廃棄に要する費用は、ざっと見積もっても30兆円は下るまい。こうみると、もはや日本は死に体なのではないだろうか。
