遙55号に載せた『女房の家出』

 3月31日の東奥日報の朝刊の文化欄に遙55号の紹介記事が載った。しかし、紹介は「笹田隆志の創作」とあるだけで、題名も内容についても記述はいっさいなし。唯一、小説はこれだけなのだから、せめて『女房の家出』と書いてくれてもよさそうだと思うのだが、残念至極である。
 かなり力を籠めて書いたつもりだが、いつものとおり評価は低い。廃刊まであと5回、遙の名が残るような作品を書きたいと思う。
 5月5日が締め切りだから、あと1カ月、そろそろ本格的に取り掛からなくっちゃ。それにしても、中国語と魯迅論語孔子にかかりっきりになって3月は終わってしまった。中国語の教科書を3冊も読み終わるところまできてしまった。それでも、まだ少し慣れた程度である。情けない。もっと長春に居るときに勉強しとけばよかった。
 北狄358号が東奥日報に紹介されるのはいつだろうか。「北の蛍に魅せられて」が三田文学の同人雑誌評で取り上げられるのを期待している。13日の合評会には「三内の家」の評の部分のコピーを皆に渡すことにしよう。北狄も私も忘れられていないことを示すためにも。
 あす4日の毎日新聞に海竜社の広告が載り、そのなかで4月の新刊で『漂白の哲人 孔子』の宣伝記事も載るという。毎週月・火の午後6時からのBS日テレの『孔子』とあわせ、この本の人気が出るのを期待している。
 とにかく文学三昧の毎日は、私にとって豊かで、楽しくて申し訳ないくらいに幸せだ。