今日の論語一日一章は、第4篇「里仁第四」の第24章「君子欲訥於言而敏於行」(君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す)です。
ここで、この章の漢文原文はこうです。
「子曰、君子欲訥於言而敏於行」
また、この文の読み下し文はこうなります。
「子曰く、君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す」
さらに、中国語簡体表記はこうなります。
「子曰,君子欲讷於言而敏於行。」
つぎに、この章の日本語訳はこうです。
「孔子は言われた。およそ言葉は過ぎ易く、行いは不足がちになるものである。それ故、君子は言葉は務めて訥(おそ)くしようとし、行いは務めて敏捷にしようとする、と。」
ここで、この章の語句・語彙の注釈はこうです。
訥;遅くして、軽々しく発せぬことをいいます。
この章は、君子の言行に対する態度を述べています。
このように言行の一致ということは、君子の大いに心を用いたところなのです。