「北の街」のコラム

 北の街に表紙の裏の広告のページの間に「見た!聞いた!試した!喜怒哀楽ばなし」というコラムのコーナーがある。玉鬘さんは東日本大震災のときのことを書いて、被災地のことと自分の体験を忘れてはならないと戒めている。タク氏は二週間の検査入院のことを書いている。糖尿病の疑いは晴れたというが、慢心と油断は禁物と自己管理に余念がないことを書いている。ミカンさんは、40年前の全校の交通安全集会の記憶をたどり、新入学の一年生に思いを馳せながら交通安全を誓っている。まるめろ氏は弘前公園の桜と東京の桜を対比させて、日本文学における桜の描写の情緒にまで話を進めている。
 かくいう私は、中国紀行へのバッシングにこたえて、WBC観戦記ならぬサンフランシスコ紀行を書いた。王、原にステーキ、それにフィッシャマンズワーフ、さらにはアルカトラズとケーブルカーまでおまけにつけた。はるか遠くに見た金門橋は省略した。