今日の論語一日一章「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」

 6月26日水曜日です。一日天気が良かったです。25日の朝に届いた北狄363号の「ねぶた師平蔵」を何度も何度も読み返しました。これからも丁寧にいい作品を書いていこうと思っています。

 今日の論語一日一章は、第6篇「雍也第六」第18章「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」(之を知る者は之を好む者)です。
 この章の原文はこうです。
 「子曰、知之者不如好之者。好之者不如楽之者。」
 これの読み下し文はこうなります。
 「子曰はく、之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」
 この章の中国語簡体表記はこうなります。
 「子曰,知之者不如好之者。好之不如乐之者。 
Zǐ yuē, zhīzhī zhě bùrú hǎo zhī zhě. Hǎo zhī zhě bùrú lè zhī zhě。」
 ここで、この章の日本語訳はこうです。
 「孔子が曰われた。人が人たるべき道を行うのに深浅厚薄の区別がある。学に志す者は必ず極処に達することをつとめなければならない。道のあることを知っている者は、知らない者よりは勝れているけれども、道を好む者には及ばない。道を好む者は道を楽しむ者には及ばない、と。」
 ここで、この章の語句・語彙の解説はこうです。
 之;人の人たる道をさしています。
 この章は、孔子が人の学に進むことを励ましたものです。
 長敬夫が曰うには、「五穀に譬えてみれば、『知る者』は五穀は食べられるものだと知る者である。『好む者』は食べてこれを嗜(たしな)む者である。『楽しむ者』はこれを嗜んで飽食する者である。知っても好むことができなければ、知ることがまだ不十分なのである。好んでもまだ楽しむほどにならなければ、好むことがまだ不十分なのである。これがために古の学者は自ら強(つと)めて息(や)まないのであろう。」と。