今日の論語一日一章「文質彬彬、然後君子」

 今日は6月24日月曜日です。今日は10時半に家を出て、事務所に行きましたが、好天にめぐまれ、爽やかな風に乗って自転車はまさに快適でした。都議選は自民党の全勝という結果に終わりました。維新の会はわずかに2議席でした。民主は15議席で、共産にも破れました。7月の参院選も同じ結果となるのでしょうか。

 今日の論語一日一章は、第6篇「雍也第六」の第16章「文質彬彬、然後君子」(文質彬彬として然る後に君子なり)です。これの原文はこうです。
 「子曰、質勝文則野。文勝質則史。文質彬彬、然後君子。」
 また、読み下し文はこうなります。
 「子曰はく、質、文に勝てば則ち野。質に勝てば則ち史。文質彬彬として然る後に君子なり、と。」
 ここで、中国語の簡体表記はこうです。
 「子曰,质胜文则野。文胜质则史。文质彬彬,然后君子。Zǐ yuē, zhì shèng wénzé yě. Wén shèng zhì zé shǐ. Wénzhìbīnbīn, ránhòu jūnzǐ。」
 この章の日本語訳はこうなります。
 「孔子が曰われた。質(きじ)が文(かざり)より過ぎると田舎者のようになる。文が質より過ぎると文書を掌る役人のようになる。文と質とが平均して初めて人格の完成した君子となるのである、と。」
 この章の語句・語彙の解説はこうです。
 野;野人。すなわち田舎者で下品なことをいう。
 史;文書を掌る役人で、見聞が多く物事になれているが、誠の足りない所がある。
 彬彬(ひんびん);物が雑(まじ)わって両者が相平均してる様子。
 君子;人格の完成した人。
 この章は、文と質との釣り合いを論じたのである。
 ここで、質というのは心の忠信誠実であることで、文というのは言語動作のりっぱなことをいう。共に学者の上についていう。