今日の論語一日一章「三月不知肉之味」

 今朝の天気は、昨日に続いて曇りです。昨日、山形では集中豪雨があったのに、青森は終日、曇りの天気で夕方、すこし風が強い程度で雨は降りませんでした。
 今朝の新聞によれば、7月21日の参院選挙後に、参院でも3分の2を獲得すれば、自民・維新・みんなの3党は96条先行改憲をするということです。ついに、この国の立憲平和主義が崩れるような予感がしています。

 
 さて、今日の論語一日一章は、第7篇「述而第七」の第11章「三月不知肉之味」(三月肉の味はひを知らず)です。
 原文はこうです。
 「子在斎聞韶。三月不知肉之味。曰、不圖爲楽之至於斯也。」
 読み下し文はこうなります。
 「子斉に在りて韶を聞く。三月肉の味はひを知らず。曰はく『図らざりき、楽を為すの斯に至らんとは。』と。」
 また、中国語簡体表記はこうです。
 「子在斎闻韶。三月不知肉之味。曰,不図为乐之至於撕也。
  Zi zài zhāi wén sháo. Sān yuè bùzhī ròu wèi. Yuē, bù tú wèi lè zhī zhìyú sī yě。」
 この章の日本語訳はこうなります。
 「孔子が斉の国におられた時、斉の国に伝わっていた舜の楽の韶を聞かれた。もとから聞きたいと思っていたのを今聞くことが出来て、深く心に共鳴して、三月の間も心がこれに専らで他に及ばず、肉の味の甘いのも知らなかった。覚えず嘆息して、『思いがけなかった、舜の制作した楽がこのように善美を尽くしていようとは。』と曰われた。」
 ここで、語句・語彙の解説はこうです。
 韶;舜の制作した音楽で、孔子がかつて善を尽くし、美を尽くしてると評したものです。当時この音楽が斉の国に伝わっていたものです。
 図らざりき;意外であったことをいいます。
 斯;善を尽くし美を尽くすことをさしています。
 この章は、孔子が韶という楽を聞いて深く感動したことを述べたものです。
 史記には、「三月」の上に「学之」の二字があります。これに従えば、三月間韶を学んだことになります。