イエイツの「恋人のなげき」

 今日はイエイツ(イェーツ【William Butler Yeats】;アイルランドの詩人・劇作家。国民文学復興に貢献。詩集のほか、戯曲「キャスリーン伯爵夫人」など。民族的題材を扱い、日本の能も活用した。ノーベル賞。(1865~1939))の詩「恋人のなげき」を勉強する。

「恋人のなげき」

 青き眉、しづかなる手に黒き髪、
 我に美しの友ありき、
 かくてむかしの失望の
 終のとまりは恋とこそ想ひしに、
 彼女(そのひと)ある日わが心を窺ひ、
 君が像(すがた)をそこに見出でつ、
 彼女(そのひと)は泣きて往にけり。