魯迅箴言3から5

 3 同是人类,本来决不至于不能互相了解,但时代国土习惯成见,都能够遮蔽人的心思,所以往往不能镜一般明,照见别人的心了。「ともに、人類、お互いに理解できないはずはない。だが、時代や国土、慣習や先入観が、人の心を蔽い隠し、鏡に映るようにはっきりとは、他人の心が見えないことが多いのだ。」(人種や性別、国の違いによって、人を軽蔑、憎悪、抑圧、恐怖したりしてはいけない。そうしなければ、それは殺人に至るからだ、と魯迅はいっている。)
 
 4 只要是地位,尤其是利害一不相同,则两国之间不消说,就是同国的人们之间,也不容易互相了解的。「地位、殊に利害さえ異なれば、国と国との間はいうまでもなく、同国人の間でも相互に了解しにくいものなのである。」(人間が相互に理解しあうためには、地位や利害を乗り超えなければならない、と魯迅はいっている。
 
 5 世界竟是这么广大,而又这么狭窄,穷人是这么相爱,而又不得相爱;暮年是这么,孤寂,而不安于孤寂。「世界はこんなにも広く、しかもまた、こんなにも狭い。貧しい人たちはこんなにも愛し合いながら、しかもまた、愛し合えずにいる。晩年はこんなにも孤独でありながら、しかもまた、孤独には安んじられないものなのだ。」(どんなに高名で、地位のある人でも、晩年には孤独にあえぐものだし、それでいて、孤独には安んじられないものなのだと魯迅は言っている)
 
 玄関先に咲いていた今年初めての花です。 イメージ 1