子規歳時から

 正岡子規は12月26日、こんな句を残しています。
 
 祝宴に湯婆かかえて参りけり(明治32年12月26日)
 
 ここで、湯婆とは湯たんぽのこと。祝宴とは、画家の中村不折の画室新設の祝宴のことです。病身の子規が湯たんぽを抱えて出席し、ヤミ汁を食したということです。