今日は2月10日です。外は吹雪です。

 今日は昨日からの雪嵐が続いています。昨夜はマイナス8度でした。青森では珍しい厳寒の日です。

 今日の子規歳時は、

 春雨や配達叱る十時過 (1898年、明治31年2月10日)

 子規の「墨汁一滴」は明治34年1月から日本新聞に載せはじめたものですが、たまたま紙面に載らない日があって、子規は狂気のように騒いだようです。子規にとってはこれが唯一の慰藉であり、生命でもあったようです。

 
 今日の論語は、論語巻二第4篇里仁第四(4-16から4-20までです)

4-16 子曰,君子喻於义,小人喻於利,
(子曰わく、君子は義に喩り、小人は利に喩る。)
4-17 子曰,见贤思齐(さと)焉,见不贤而内自省也,
(子曰わく、賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる。)
4-18 子曰,事父母几谏,见志不从,又敬不违,劳而不怨,
(子曰わく、父母に事うるに幾(ようや)くに諌め、志の従わざるを見ては、又た敬して違わず、労して怨みず。
4-19 子曰,父母在,子不远游,游必有方,
(子曰わく、父母在せば、遠く遊ばず。遊ぶこと必ず方あり。)
4-20 子曰,三年无改於父之道,可谓孝矣,
(子曰わく、三年、父の道を改むること無きを、孝と謂うべし。)

 今日の魯迅箴言は、
 
 魯迅箴言3から6までです。内容は3.地球上にいる同じ人類なのに、時代、国土、慣習、先入観の違いが人の心を覆い隠し、鏡に映るように他人の心が見えないことが多い、4.国家間だけでなく、同じ国の人間でも、地位や利害が異なれば、お互いに理解しあえない、5.世界はこんなにも広く、こんなにも狭い、世間にはどうでもいいことなどひとつもなく、貧しい人たちはこんなにも愛し合いながら、愛し合えずにいる。晩年はこんなにも孤独でありながら、しかも孤独に安んじられないのだ、6.世間にはいわゆるどうでもいいことなどないのだが、ただあれこれ首をつっこむ気力もないため、ただひとつのことだけに関わるのである。なぜ一つなのか、それがもっとも自分と関わりがあるからだ、です。
 
 


  同是人,本来决不至于不能互相了解;但代国土习惯,都能遮蔽人的心思,所以往往不能一般明,照见别人的心了。(ともに人類、お互いに理解し合えないはずはない。だが時代や国土、慣習や先入観が人の心を蔽い隠し、鏡に映るようにはっきりとは、他人の心が見えないことが多い。


  只要是地位,尤其是利害一不相同,两国之不消,就是同的人,也不容易互相了解的。(地位、殊に利害さえ違えば国と国との間は云うまでもなく、同国人の間でも相互に瞭解しにくいのである。


  世界竟是么广大,而又么狭窄;人是么相,而又不得相;暮年是么孤寂,而又不安于孤寂。(世界はこんなにも広く、こんなにも狭い。貧しい人々はこんなにも愛し合いながら、しかもまた、愛し合えずにいる。晩年はこんなにも孤独でありながら、しかもまた、孤独に安んじられない。


  天下本无所谓闲事,只因没有多遍管的精神和力量,于是便只好抓一点来管。什独抓一点呢?自然是最和自己相关的,。(世間にはいわゆる閑事など存在せず、ただあれこれ首を突っ込む気力もないため、ある一つだけをつかまえて関わるのである。なぜ、その一つなのか?それが自分と、もっとも関わりが深いから・・・)