1月7日、寒けれど冨士見る旅は羨まし

 1月7日、木曜日です。川柳教室に今年も通うことにし、「根」2句投句しました。なかなか句づくりもむずかしいものです。夜中に起き、今朝がたまで、辰巳芳子さんの映画「命のスープ」の言葉おこしをやっていました。やっと半分が終わったところですが、随所にことばの重み、やさしさ、かぐわしさといったものを感得できました。
 表題の句は、明治28年に従軍記者として満州からの帰途、病に倒れた正岡子規が帰省して松山の漱石の下宿に50日あまり投宿して、帰京したあと、今度は漱石が冬休みを利用して上京した漱石が松山へ帰るその1月7日にはなむけとして贈った句です。腰をいため、旅することもかなわなくなった子規が、冨士や故郷の山河を懐かしんでいるのがよく分かります。
 1月6日が寒の入り、すなわち小寒で、1月30日が大寒です。昨日に比べ、今日7日はもっと寒く感じます。寒さにめげずに頑張らねばなりません。今日は青森ペンクラブの役員会です。小説家になるべく、一歩前に出るつもりで出席します。「迷子のおふくろ」の評判もきになります。

 今日の魯迅箴言365日は、箴言180です。速いもので、もうまもなく半分となります。
 看生物,是一到专化,往往要灭亡的。未有人类以前的许多动植物,就因为太专化了,失其可变性,环境一改,无法应付,只好灭亡。
 Kàn shēngwù, shì yī dào zhuān huà, wǎngwǎng yào mièwáng de. Wèi yǒu rénlèi yǐqián de xǔduō dòng zhíwù, jiù yīnwèi tài zhuān huàle, shī qí kě biànxìng, huánjìng yī gǎi, wúfǎ yìngfù, zhǐhǎo mièwáng.
 「生物をみれば、もっぱら変化していて、往々にして絶滅しています。いまだかつて人類が出現する以前の多くの動植物は、すでに退化してしまっていて、環境が変わることによって、存在することができなくて、絶滅するしかありません。」

 今日の論語一日一章は、論語14-35(論語巻第七 憲問第十四篇 35章)です。
 子曰、驥不稱其力、稱其徳也、
 Zǐ yuē, jì bù chēng qí lì, chēng qí dé yě,
 (子曰,骥不称其力,称其德也,)
 「子曰わく、驥は其の力を称せず、其の徳を称す。」
 (孔子がいわれた、「名馬はその力をほめられるのではなくて、その徳(性質のよさ)をほめられるのだ。」と。)
 き【驥】
 一日に千里を走るという駿馬。千里の馬。
 ○驥も櫪(レキ)に伏す
 [曹操、楽府碣石篇](「櫪」は馬小屋の意) 才能ある者が世に認められず、力を
発揮できずにいること。