2016-08-16 8月16日、雨雲の月をかすめし踊哉 日記 #小説 8月16日、今日と明日は夏休みです。昨夜はアウガの独習の帰り、とり平をのぞくとカウンターに客の姿が見えなかったので、引き返して暖簾をくぐると手前のカウンターに二人の客がいました。 先客はどこかで見たことのある顔でしたが、思い出せません。あとで分かったのですが、新聞記者のようでした。二人の話は聴きとれませんでしたが、話題は市長の政治姿勢やアウガのことのようでしたので、腰をあげられませんでした。結局、とり平の親父と野球の話を小一時間して帰りました。 政治家が出処進退の話に言及したとき、有権者の心は離れてしまうものだと、とり平のおやじやふたりの記者の会話を聞いて、つくづく思ったものでした。