11月28日、冬の部に河豚の句多き句集哉

 子規は河東碧梧桐高浜虚子の二人の弟子によって命をつないできたようです。子規が胃痙で苦しんだ明治29年11月半ばからの二十日間あまり、この二人はつねに枕元をはなれず看病したようです。そのかいあって、子規は明治35年まで生きつづけることが出来たのです。表題の句は、子規が明治33年11月28日に詠んだ句です。このころは子規の病い重く、子規庵で催されていたのは、隔月の蕪村句集論稿だけだったようです。ここでの句集とは、与謝蕪村の句集のことです。食いしん坊の子規は蕪村の句集の冬の部にフグの句が多いのに感心しているのです。
 今日と明日、必死に小説を書くことにします。北狄377号の小説です。咸亨酒店の続編です。どれだけ書けるかやってみるつもりです。

 今日の魯迅箴言130は、箴言28です。
 有难从小康人家而坠入困顿的么,我以为在这途路中,大概可以看见世人的真面目。
 Yǒu nán cóng xiǎokāng rénjiā ér zhuì rù kùndùn de me, wǒ yǐwéi zài zhè tú lù zhōng, dàgài kěyǐ kànjiàn shìrén de zhēnmiànmù.
 穏やかな暮らしから困窮へ堕ちた者なら、たいがい、その過程で世間の人の真面目を見るだろうと、私は思う。