今日の箴言「有谁从小康人家而坠入困顿的么」

 今日の魯迅箴言は「」(穏やかな暮らしから困窮へ堕ちた者なら)です。
 
 「有谁从小康人家而坠入困顿的么,
  我以为在这路中,大概可以看见世人的真面目。
 
 これの日本語訳はこうです。
 「穏やかな暮らしから困窮へ堕ちた者なら、たいがい、
 その過程で世間の人の真面目(ほんとうのかお)を見るだろうと、私は思う。」
 
 穏やかな何不自由のない暮らしをしていた人が、ひとたび困窮な状況まで堕ちた人こそ、その過程の中で、世間の人たちの本当に冷たい現実の姿にふれるに違いない、と魯迅はいっています。
 
 逆に言うなら、良い状態のときには世間の人は表面的に優しいが、落ち目になって一番困っているときには本当の姿を現すものだとし、誰も助けてくれないことを覚悟しなければならないし、そういうときに手を差し伸べてくれる人こそ真の友情だとも言っているのです。