今日の箴言「一到不再自欺欺人的时候」

 今日の魯迅箴言は、「一到不再自欺欺人的时候」(ひとたび、二度と自分を欺き、人を騙すことのない時が来れば)です。
 「一到不再自欺欺人的时候,
   也就是到了看见希望的萌芽.」
 これの日本語訳はこうです。
 「ひとたび、二度と自分を欺き、人を騙すことのない時が来れば、
  すなわちそれは、希望の萌芽を眼にする時が来たのである。」
 
 この箴言は、現在の日本の状況を端的に示している。自分を欺いているのは小沢一郎ではないだろうか。小沢一郎は、1991年2月の青森県知事選挙の当時、自民党の幹事長として何度も来県し、国の原発推進のエネルギー政策と核燃サイクル政策に協力しなければ、青森には新幹線も来ないし、見返りの地域振興は何もしないと恫喝して、核燃サイクル白紙撤回の最後のチャンスとして果敢に県知事選挙のたたかいに挑んだ金澤茂弁護士と何も知らない県民を愚弄したのだ知事選挙の結果を受け、六ヶ所村核燃料サイクル施設の建設操業は急速に進んだ。しかし、実際に稼働しているのは低レベル放射性廃棄物の埋設施設だけであり、ウラン濃縮施設すら大量の放射性廃棄物の塊のようになっている。再処理工場にいたっては、小沢一郎の出身県の岩手県議会が危険な再処理工場の試験中止を決議している位だ。ずうっと原発や核燃サイクルに反対し続けてきた私たちでさえ、自分たちの運動が弱かったから福島原発事故や現在の状況が続いていることを反省し悔いているのに、当の小沢一郎からはそうした声はきこえてこない。彼は自分で自分を欺き続けているのだ。だから、彼が何をやろうが、希望の萌芽が現われることがないのは、国民は良く知っている。
 人を騙し続けて来たのは、鳩山邦夫であり、菅直人であり、そして野田佳彦だ。鳩山は普天間基地の国外移転、最低でも県外移転といって国民を騙し、菅直人に至っては首相になった途端に消費増税を打ち出しマニフェストで国民をだましたことを暴露し、挙句の果ては参院選の敗北の責任も取らず、3・11をもたらした張本人である。何もできない砂上の楼閣の裸の王様であったことがばれてしまった。
 最悪なのが野田佳彦だ。この男は、収束もしていない福島原発の事故を収束したと国民を騙し、安全でないの大飯原発の再稼働を強行した大嘘つきである。同じ強権主義者でも小泉純一郎のようにどこかおかしみもないので人気すらない。
 魯迅ではないが、人を騙すのがなんでもない人間が政治を主導しているいまの日本に希望も未来もない。いちはやく解散総選挙してもらい、自分を欺かない、人を騙すことのないひとを選ばなければならない。その意味では、国民の責任は大きいといわなければならない。