昨夜、壬生さんから「中国は嫌いだ。魯迅も好きじゃない」と言われました。さらに、「あんたのくそ真面目で、真摯に小説に取り組む姿勢はかう。でも、小説は巧くない。第一、面白くない」とも言われました。私は古川壬生や佐々木英明のように天才ではありません。でも、これからも愚直に、死ぬまで、せいぜい長生きして、誰よりも真面目に、自分にしか書けない、下手くそな、そしてくそ面白くもない小説を書き続けていきます。
「中国人的性情是总喜欢调和,折中的。
譬如你说,这屋子太暗,须在这里开一个窗,
大家一定不允许的。
但如果你主张拆掉屋顶,
他们就会来调和,愿意开1窗了。」
これの日本語訳はこうです。
「中国人の気質は、例外なく妥協と折衷を好みます。
もし、あなたが、この部屋はとても暗いから窓を作ろう、と言ったとしても、
だれもそれを許さないでしょう。
だが、いっそ屋根をぶち壊そうと言い張ったなら、
彼等はすぐに妥協して、窓をつくる気になることでしょう。」
ここで、魯迅は中国人のものの考え方は、現状を打開するするためにはまず広く大胆な対極を想定し、そこから妥協と折衷の道をさぐるという方法をとる、のだと言っています。
今日の語句、語彙はこうです。
中国人;中国人 zhongguoren
気質;性情 xingqing
好む;喜欢 xihuan
妥協;调和 tiaohe
折衷;折中 zhezhong
もしも;譬如 piru
この;这 zhe
部屋;屋子 wuzi
とても暗い;太暗 taan
窓;窗 chuang
許可;允许 yunxu
誰しも;大家一定 dajiayiding
主張;主张 zhuzhang
ががいっそのこと;但如果 danruguo
ぶちこわす;炒掉 chaidiao
屋根;屋子 wuding
すぐにやる;就会来 jiuhuilai
したいと思う;愿意 yuanyi
窓をつくる;开窗 kaichuang