魯迅「阿Q正伝」日記

 今日は6月22日です。朝からとてもいい天気になりました。今日は、平和集会、青ペン講座、青ペンサロン、そして綺羅の15周年です。
 
 魯迅阿Q正伝」は今日は第二章 優勝記略 第2段落目です。
 
 第二章 優勝記略 2
 
 「俺ら以前には――お前なんかよりずっとエラかったんだぞ、お前なんかが何だい!」
 阿Qには家がなく、未荘(ウェイチョワン)の土地神の祠に寝起きしていた。また固定した職業もなく、ただ他家のために臨時の日雇いになり、麦刈りなら麦を刈り、米つきなら米をつき、舟こぎなら舟をこぐ。仕事が少し長びいたりすると、彼も時には臨時の主人の家に寝起きするが、しかし仕事が終ったら出て行くのである。だから、人々は忙しい時になると、阿Qのことを思い出すが、しかし思い出すのは仕事であって、決して「行状」ではない。暇になれば、阿Qそのもののことさえ忘れてしまうのだから、「行状」どころではない。ただ一度だけ、ある老人が「阿Qはまったくよく働く」とほめたことがある。このとき阿Qは、上半身裸となり、痩せこけた体で、でれっとその老人の前に発っていたのだから、この言葉が本心なのか、それともからかったのか、他の者にもはかりかねた。しかし、阿Qは得意気だった。
 
 ”我们先前——比你阔的多啦!你算是什么东西!“
 阿Q没有家,住在未庄的土谷祠里;也没有固定的职业,只给人做短工,割麦便割麦,舂米便舂米,撑船便撑船。工作略长久时,他也或住在临时主人的家里,但一完就走了。所以,人们忙碌的时候,也还记起的是做工,并不是”行状“;一闲空,连阿Q都早忘却,更不必说”行状“了。只是有一回,有一个老头子颂扬说:”阿Q真能做!“这时阿Q赤着膊,懒洋洋的瘦伶仃的正在他面前,别人也摸不着这话是真心还是讥笑,然而阿Q很喜欢。