今日の魯迅「阿Q正伝」日記 第3章 続優勝記略 9

 今日は7月20日土曜日。空はヤマセのうす曇り。涼しい日が続いています。隣家との路地に咲く紫陽花はすっかい色づいて花弁の縁から中心へ青のグラディエーションがみごとです。今日が63歳最後の日だと思うと、あの1950年代に20世紀の繁栄の象徴でもあった米国デトロイト市が破産宣告した昨日のこととあわせ、日本もあと半年もすれば滅びの危機を迎えるのではないか、そんな思いが募っています。
 
 さて、今日の魯迅「阿Q正伝」日記は、第3章 9段落目です。
 
 魯迅「阿Q正伝」 第3章 続優勝記略 9
 
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 阿Qもぼろぼろのあわせの上着を脱ぎ、ひっくり返してみた。洗濯したばかりだからか、それとも注意が足りないからか、ながいことかかって、やっと三、四匹しかつかまらない。ひげの王のほうを見ると、これは一匹また一匹、二匹また三匹と、口へほうりこんで、ピチッピチッと噛みつぶしている。
 
 阿Q也脱下破夹袄来,翻检了一回,不知道因为新洗呢还是因为粗心,许多工夫,只捉到三四个。他看那王胡,却是一个又一个,两个又三个,只放在嘴里毕毕剥剥的响。
 
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